まちづくり・個人・DXが柱 清水銀、地域商社で非金融分野強化


SFDの松本社長(左)と岩山頭取(7月1日、清水銀天神本部)

 清水銀行は7月1日、100%出資子会社の地域商社「しみずフューチャーデザイン」(松本亜紀社長、SFD)を設立した。事業は「まちづくり支援事業」「個人向け支援事業」「DX(デジタルトランスフォーメーション)支援事業」の3本柱。同行が4月から3カ年の中期経営計画で掲げる「地域共創戦略」を推進する。地域の資源や人、サービスをつなぎ、従来の金融サービスに加えて、新会社による非金融分野での支援を拡充し、地域課題の解決と産業振興に取り組む。【記事提供:ニッキン】

 

 SFDは同行本店ビル3階(静岡市清水区富士見町2の1)に本社を置く。資本金1億円、同行営業統括部地方創生室から出向した従業員6人が運営を担う。松本社長は、同行本体で西部地区を統括する執行役員を務めるなど現場経験が豊富な人材だ。

 

 コンセプトは「共に創る地域の未来」。「ソリューション(地域の課題解決)」「フロー(流れ・循環)」「ドライブ(推進・けん引力)」の三つの意味も込めた。同行の顧客基盤や金融機能と連携しながら、自治体や外部専門機関、地域企業、住民コミュニティーなど、約100先のネットワークを構築。人流、商流、情報のハブとして機能し、地域経済の持続的な成長と地域エコシステムの実現を目指す。

 

 「まちづくり支援事業」では、清水港に寄港するクールズ船の周遊といった旅行企画や観光商品化、地場産品の販路開拓、農水産業支援、空き家・空き店舗の利活用などを展開。交流人口の増加や商流創出を通じて、地域経済の活性化を図る。静岡県産品の販路開拓や越境ビジネスマッチングなども発展させる。地域事業者の売上拡大や高付加価値化を後押しする。

 

 「個人向け支援事業」では、会員サイト「ぷらっとしみず」を運営。健康や食、学び、交流機会の提供を通じて、個人顧客の豊かな暮らしを支援するとともに、地域企業との接点創出や販路拡大につなげる。

 

 「DX支援事業」では、「しみずDX宣言書」の作成支援やDXコンサルティング、ITシステム導入支援を展開。取引先企業の経営課題や将来像を可視化し、デジタル活用による業務効率化や競争力向上を伴走型で支援していく。

 

 当日に開いた記者会見で同行の岩山靖宏頭取は、新会社設立の7月1日が同行の98回目の創立記念日であることに触れ「記念すべき日に新会社を設立できた」とあいさつ。SBIグループと連携した企画、環境やエネルギー分野への事業展開なども示唆。「5年以内に単年度黒字を目指したい」と話した。

SFDの松本社長(左)と岩山頭取(7月1日、清水銀天神本部)


【記事提供:ニッキン

 
 

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