第4回日本遺産研究発表会、IUC学生が遺産活用や課題を発表


学生による発表の様子

学生による発表の様子

 東急ホテルズ&リゾーツは9日、東京都渋谷区にあるセルリアンタワー能楽堂で、文化庁が推進する日本遺産をテーマにした「日本遺産研究発表会」を昨年に引き続き開催した。今回が4回目となる。

 横浜市にある日本語教育機関「IUC(アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター)」、日本航空と連携して実施した。東急ホテルズ&リゾーツは2024年、文化庁と日本遺産オフィシャルパートナーシップを締結済みで、「地域の歴史的魅力、特色を通じて、日本の文化、伝統を発信する」としている。

 同社の取り組みは、「外国人学生に向けた日本遺産対象エリアの視察、研究発表会の支援」「日本遺産の素材活用による高単価宿泊商品の造成、販売」などを挙げている。同社が運営するホテル会員向け会報誌への記事掲載などを通じて情報発信し、認知拡大に取り組んできたという。

 日本遺産とは、点在する遺産を「面」として活用、発信し、パッケージ化した文化財群を一体的にPR。地域のブランド化、アイデンティティの再確認を促進するもの。日本全国で104の認定ストーリーがあり、同社では、日本遺産認定ストーリーを研究テーマに選択した学生に現地訪問時の各種サポートを実施している。

 当日は、IUC卒業直後の外国人学生6人による研究成果の発表と、IUC所長のブルース・L・バートン氏による発表総評に加え、「日本遺産をツーリズムとして活用するためのアクション・解決すべき課題」をテーマにパネルディスカッションを催した。

 学生が訪れた場所は北海道と、富山、岐阜、京都、島根、沖縄の各道府県。発表テーマは、「日本茶800年の歴史散歩からみる宇治茶文化の魅力と可能性」「フィールドワークから見る島根県の文化資産と物語性」などの6テーマ。

 冒頭、登壇した東急ホテルズ&リゾーツ代表取締役社長の武井隆氏は、オフィシャルパートナーを務める理由を、「この取り組みは、われわれのホテル事業を通して新しい観光の価値を掘り下げて、それを形にし、広く多くの皆さまにお伝えする役割を果たすため」とした。

 来賓として登壇した衆議院議員の下村博文氏は、日本遺産を創設した際の文部科学相。下村氏は、「IUCの学生の皆さまの発表は、今後の日本遺産を生かすための大変なヒントになるのではないか」などと述べた。

学生による発表の様子

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