埼玉県秩父市の三峯神社は最近、パワースポットとして人気を集めています。アクセスを担うのは、西武観光バスが運行する「急行 三峯神社線」。西武秩父駅から三峯神社まで、約1時間20分で結んでいます。
5月下旬の平日に訪れてみました。西武秩父駅までは、池袋から特急「ラビュー」を利用し、約1時間半で到着します。
三峯神社線のバス停には長い行列ができています。座席数の多い大型バスがやってきましたが、あっという間に席が埋まっていきます。乗客は中高年が多いですが、若い女性も目立ちます。三峯神社が幅広い世代に人気がある様子がうかがえました。
西武秩父駅から25分ほど走り、三峰口駅に到着。秩父鉄道の終着駅です。数名が乗車し、残っていた空席も埋まりました。この便では全員が座れましたが、土休日は立ち客で通路が埋まるほどの混雑になることもあるそうです。
三峰口駅から三峯神社までは、直線距離なら5キロあまりです。しかし、標高差は800メートル以上もあり、道路を走ると24キロにも達します。
途中までは片側1車線が確保されている国道ですが、秩父湖付近で分かれると、カーブが続く狭い山道となります。一般車の乗り入れが多い上に、大型車がすれ違える場所が限られ、慎重な離合を繰り返しながら進んでいきます。
路線バスで、停車、発進、カーブを繰り返しながら走るのは体にこたえるものです。バスに乗り慣れている筆者でも、ちょっと疲れたころに、ようやく三峯神社に到着しました。
それでも、この日は渋滞がなかっただけマシで、週末は、西武秩父駅から神社まで、2時間以上かかることもあるそうです。渋滞の原因は山頂の駐車場不足で、バスが進まず、途中で降りて神社まで歩く人も少なくないとか。
こうした状況を受けて、秩父市と秩父鉄道では、2007年に廃止されたロープウェーの再架設について、検討を始めました。検討案は三つあり、三峰口駅から山頂までダイレクトに結ぶルートも含まれているそうです。
実現すれば、西武鉄道から秩父鉄道、ロープウェーと乗り継いで、軌道系交通機関だけで神社に行けるようになります。三峰口駅から30分程度で着けそうで、実現を期待したいところです。
(旅行総合研究所タビリス代表)




