日本酒の起源の地・奈良で5月30、31の両日、日本酒イベント「KIGEN Japanese Sake Fest」(KIGEN)が初開催された。県内の酒販店や地域情報の発信を行う事業者らが実行委員会を組織して開いたもので、29日の前夜祭を含め約3千人が参加。奈良県内だけでなく全国各地から集まった酒蔵関係者や日本酒愛好家らが、日本酒やクラフトビールを片手に交流を楽しんだ。
KIGENは、清酒発祥の地とされる奈良から日本酒の魅力や造り手の思いを、日本酒初心者から愛好家まで幅広く発信しようと企画されたイベント。奈良県天理市で登酒店を営む登和哉氏が実行委員長を務める実行委員会が立ち上げた。
会場の奈良県コンベンションセンター(奈良市)には、奈良県内外の酒蔵やクラフトサケ団体、ブルワリーなど約60蔵・団体が出展。蔵元ブースでは、KIGEN限定の酒などを提供しながら、各蔵の特徴や酒造りへのこだわり、銘柄ごとの味わいを来場者に説明した。参加者はイベントオリジナルグラスを手に各ブースを巡り、酒を味わうとともに蔵元らとの交流を深めた。
会場内は完全キャッシュレスとし、土産用の酒の販売もECサイト経由に限定して宅配する仕組みを導入。スマートフォンで追加のオンラインチケットを購入する来場者の姿も多く見られた。
このほか、ミシュランガイドで2つ星を獲得した奈良市のモダンスパニッシュレストラン「akordu」の川島宙シェフと蔵元による限定ペアリングランチショーや、奈良の酒造りの原点とされる「菩(ぼ)提(だい)(もと)」をテーマにしたトークショーなども開催した。
実行委員会事務局長で、エヌ・アイ・プランニング(奈良市)の椿野唯仁代表は「完全キャッシュレス化など挑戦的な取り組みも行ったが、幅広い層に来場してもらえた。来年以降は日本人はもちろん、外国人にも多く参加してもらえるイベントに育てていきたい」と意欲を示した。

川島宙シェフによる限定ペアリングランチショー




