ぬいぐるみ専用布団
東京都内では貴重となった、昔ながらの街並みや生活文化が残る人気観光地・谷中には、昨年に創業76周年を迎えた「旅館 澤の屋」がある。創業以来家族経営を続けており、高齢となった館主の澤功さんに代わり、現在は長男の新さんが旅館運営を担っている。
客室数は12部屋で、宿泊できる最大人数は22人。宿泊客は、コロナ禍前から訪日客が8~9割を占める。欧米豪をはじめ、現在は韓国や台湾といったアジア圏からの宿泊客も増加傾向にあるという。
それにも関わらず同館ではOTAを導入せず、予約は電話、メール、自館サイトのみで受け付けている。新さんは新規顧客の獲得について、口コミによるところが大きいと話す。「Googleマップに口コミが投稿されると、返信をするよう心がけています」と新さん。
新さんは自館が訪日客から人気を集める要因の一つに、都会ではあまり見ることのなくなった家族経営ならではの”アットホームな空間”があるのではないかと考察する。父の功さんも、フロントで宿泊客を温かく出迎える。実際に宿泊客の3割がリピーターだ。
また近年は「ムスリムフレンドリー」として、食事提供(朝食)での配慮を行っているほか、LGBTQ+の宿泊客への対応も進めており、欧米豪やアジア圏以外からも注目を集めているようだ。
「ぬいぐるみフレンドリー」の取り組みも始めた。コロナ禍以降、自分のお気に入りのぬいぐるみと旅行する”ぬい活”が流行したことを受け、同館でもぬいぐるみ用布団の貸し出しを行ったところ、こちらも口コミやSNSで注目が集まった。「外国人のお客さまからもたいへん好評で、お礼としてぬいぐるみをプレゼントしてくれる方もいらっしゃいます」と新さん。ぬいぐるみは館内で大切に保管しており、多くの訪問客を和ませるそうだ。
【1泊素泊まり1人8910円から(税込み)】
【公式サイト】旅館 澤の屋

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