羅玉泉氏
東京都港区にある中国文化センターは今月19~21日の間、展覧会「甘粛省文化年 敦煌文化ウィーク:敦煌と東京が出会う時―敦煌アート展」を開催した。甘粛省の美術や音楽・舞踊に加え、VRなどの最新技術と掛け合わせたアート展示として、日中両国の参加者が交流する様子が見られた。砂上都市・敦煌の魅力を”心のオアシス”として、参加者に来訪を呼び掛けた。
イベントは同センターに加え、甘粛省文化と旅游庁、敦煌研究院の主催で実施。敦煌石窟の代表的な作品を精巧に再現した50点以上の複製品を展示したほか、最新技術を用いて敦煌美術の魅力を再現した。VRゴーグルを装着して仏教遺跡「莫高窟」を鑑賞できる展示に加え、デジタル塗り絵体験やAIカメラを使った衣装の試着体験なども用意。さまざまな角度から敦煌の魅力を発信した。
展覧会初日の19日には開幕式が開かれ、中国文化センター・センター長の羅玉泉氏が主催者あいさつを行った。「昨年12月から中日間の交流が一時的にストップしたが、今回の代表団は半年を経て、初めて中国の代表として来日した」と強調。敦煌をはじめとする甘粛省の観光魅力を紹介した。「私が初めて敦煌を訪れた1996年は小さな村だったが、30年たった今では観光地として交通も非常に便利になった。今では日本も中国も”心のオアシス”は敦煌にある。(日本の)旅行会社の方や旅行者の方にはぜひ、便利な交通手段を使って敦煌を一度見ていただきたい」と来訪を呼び掛けた。
続いて登壇した中国駐東京観光代表処・首席代表の欧陽安氏は、甘粛省のインバウンド事情について説明。2025年における同省の旅行者数は前年比61%増となる延べ39万人で、このうち外国人旅行者は同57%増の19万9500人だったと報告した。旅行者数の主な出身国はマレーシア、シンガポール、タイ、韓国、米国、日本などが上位を占めており、シルクロード文化が海外市場で高い注目を集めていることを強調した。
同氏は「中国と日本は、地理的・文化的にも近く、2千年以上の悠久の交流の歴史がある。こうしたご縁を背景に、ぜひ中国へ、そして甘粛省へ、足をお運びいただきたい」とあいさつした。

羅玉泉氏

欧陽安氏




