【高校教育旅行特集2026】社会の情勢と課題から考える教育旅行、体験交流に在り方について 全国ほんもの体験ネットワーク会長・藤澤安良氏 オピニオン


1.社会の情勢と課題で教育旅行の行き先や内容を決める
 戦後81年目を迎えようとする今年、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ地区侵攻、米国のイラン爆撃など、争いは続いており、平和の大切さを再確認しなければならない。また、争いに至る前に、外交や経済関係の重要性が問われることになる。◇平和学習:ヒロシマ、ナガサキ、オキナワ、北方領土、掩体壕(えんたいごう)などの戦争遺跡
 
2.教育現場の課題の解決に向かって教育効果を狙う
 いじめ、不登校、虐待などの生徒を取り巻く環境は改善されないまま、悪化して、増え続けており、その根本原因は、コミュニケーション能力や人間関係構築能力の不足や欠如とされている。教育民泊や体験交流を通じてコミュニケーション機会を拡大し、人間関係構築能力の向上につなげたい。
    
3.人生の岐路に判断できる素養を持てるような体験をしてほしい
 人生の岐路は何度も訪れる。そのたびに自信と勇気と誇りをもって判断し、艱難(かんなん)辛苦に立ち向かえるための経験値を高めたい。

4.地方の社会課題を他人事から自分事にした探究学習の機会が求められている
 数学のように正解が明確でない社会課題に自分事として立ち向かう探究学習により、社会性を高め、グローバル人材の育成につなげたい。

 考えられる社会問題は探究学習のテーマとなる
 過疎化・少子高齢化、集落や田舎の存続、自然環境保全、限界集落、廃村集落、空き家、1次産業の低い生産性、1次産業の高年齢化・後継者不足、耕作放棄地の拡大、労働力不足、人工林の放置、森林間伐不足、獣害、里山保全、竹林放逐、中心市街商店街の衰退、独居老人の増加、買い物難民、交通インフラなど住民サービス低下

5.教育旅行は、混雑した観光地から分散化を図り、すいている地方の田舎を応援したい
 著名観光地やテーマパークなどは訪れる機会は何度もある。地方は、食料生産現場であり、二酸化炭素を吸収する山林を持ち、飲料水等の生活用水も、地方の森やダムから川により運ばれている。自然豊かな田舎がなければ、都会の生活は成り立たない。田舎と都市は命でつながっている。十代の青春時代に生きた証となるような旅行にしなければならない。

6.普段できない体験交流や食べられない「食」がよい
 素朴で人情豊かな人との交流、豊かな自然と触れ合い、鮮度のいい地産地消の食材による田舎料理に舌鼓を打つ。初めて食べるものに興味が広がる。

7.教育は人が変わることであり、修学旅行は変化変容が起こる教育機会にしたい
 感動すると人は変わる。感動するには体験することである。体験学習が求めているものであり、価値である。

8.全国ほんもの体験ネットワーク(21面に受け入れ地域の一覧)
 教育効果の高いほんもの体験や教育民泊を通じて、地域の社会課題も探究学習として取り組める受け入れ態勢整備を行っています。

 次世代を担う青少年の健全育成の場として、教育旅行への活用をお願いします。

 
 
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