【接遇介助士ホスピタントの教科書 1】接遇介助士ホスピタントとは① 大谷晃 


 「ホスピタント」とは、ホスピタリティとタント(イタリア語)を組み合わせた造語で、たくさんの奉仕の心を持った人を指す言葉です。

 「接遇」とは、どのお客さまに対しても、分け隔てなく接客する技術のことです。

 「介助」とは、高齢者・障がい者に限らず、手助けを必としている全ての人に対して、日常生活行動など最も基本的なものをサポートすることです。サポートは一つの方法だけではなく、さまざまな状況により求められるサポートの内容は異なります。

 つまり、接遇介助士ホスピタントとは、高齢者・障がい者の介護をする人のことではなく、「全ての人に対して、差別なく接客し、その人らしく過ごせるようなサポートができる、一流のホスピタリティの心を持った人」のことです。

 サポートが必要な人とは、高齢者、障がい者に限りません。

 海外からの旅行者、妊娠中の人、小さなお子さま、ケガをされている人なども、さまざまな状況によってサポートが必要となります。

 また、アレルギーのある人、宗教、健康状況、食習慣、LGBTQなど、見た目ではわからないけれど、細やかなサポートが必要な人も多くいらっしゃいます。

 さまざまな人たちに、そのとき、その人に必要なサポートを提供することができる人、それが、「接遇介助士ホスピタント」です。

 では、必要なサポートとは、どんなことなのでしょう。

 車椅子のお客さまが来たら、お客さまのところに駆け寄り、車椅子を押してあげることでしょうか。

 そうではありません。

 何かを手伝うこともサポートで、見守ることもサポートです。

 サポートは、一つではないことを学んでいってください。

 正しく接遇し、正しく介助し、正しくおもてなしする方法を学んでいきましょう。

 あなたにしかできない「接遇介助士ホスピタント」がきっとあるはずです。

   *    *

 ■日本ホテルレストラン経営研究所=ホスピタリティ業界(旅館、ホテル、レストラン、ブライダル、観光、介護)の人材育成と国際交流へ貢献することを目的とするNPO法人。同研究所の大谷晃理事長、鈴木はるみ上席研究員が監修する書籍「~ホスピタリティの先にあるもの~接遇介助士ホスピタントの教科書」が星雲社から発売中。問い合わせは同社電話03(3868)3275。

 
 
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