Trip.comは3月31日、AI旅行アシスタント「TripGenie」の過去3年間の利用データをもとに、世界中の旅行者における活用実態を発表した。TripGenie経由の予約数は前年比約400%増と急拡大。日本では旅行先選びへの活用が際立ち、地域ごとに異なる利用スタイルが明らかになった。
TripGenie経由の予約数、前年比約400%増
TripGenieはTrip.comが提供するAI旅行アシスタント。当初は検索補助ツールとして使用されていたが、現在は旅行の計画から予約、現地での意思決定までを支えるエンドツーエンドのパートナーへと進化している。
利用データによると、TripGenie経由の予約数は前年比約400%増。メニューサポートや翻訳機能などの利用も約300%増となった。現在、全体の約60%のやり取りが予約関連(フライト・宿泊・観光)であり、「どこへ行くか」だけでなく「どのホテルが最適か」といった具体的な判断にも活用されるようになっている。
日本は”慎重型”、アジアはリアルタイム、欧米は計画型
利用データからは、地域ごとに旅行計画のタイミングや活用スタイルの違いが浮かび上がった。
日本は、旅行の数週間前から宿泊予約を行う慎重型の傾向が顕著。TripGenieは立地・安全性・条件比較など、事前の意思決定精度を高めるために活用されている。
香港・シンガポール・マレーシアなどのアジア市場では、旅行中のリアルタイム利用が活発。現地でのホテル確認、観光検索、インスピレーション取得などにTripGenieが使われている。
ドイツ・イギリスなどの欧米市場では、旅行の数週間前からフライトや宿泊に関する事前相談に活用。リスク軽減や安心感を重視した「計画型」の利用が特徴とされる。
ホテル選択のクリック数を最大80%削減
機能面では、フライト条件の比較、宿泊施設の最適提案、観光プランの提案など、旅行のあらゆるシーンでTripGenieが活用されている。特にホテル選択においては、比較検討にかかるクリック数を最大80%削減するなど、意思決定の効率化に寄与しているという。
近年は画像を活用したマルチモーダルAIの利用も拡大。メニューや標識、ホテル客室などの画像をもとに質問するケースが増加しており、こうしたユーザーは通常の約2倍の再訪率を示しているとした。
Trip.comは「TripGenieはグローバルなAI機能でありながら、各地域の旅行スタイルに適応するローカライズされた意思決定支援ツールとして進化を続けている」とし、「今後も旅行者の多様なニーズに応じたAI体験の高度化を通じて、より安心で効率的な旅行体験の提供を目指す」としている。
Trip.comは39の国と地域で24言語・35の現地通貨に対応したワンストップ型の旅行サービスプロバイダー。世界220の国と地域にある150万軒以上のホテルと、3,400の空港を発着する640社以上の航空会社のフライト、30万以上のアトラクションや現地ツアー商品を網羅している。






