池田さん
――旅館で働き始めた理由は。
「高校生の頃は特に就きたい職業がありませんでしたが、接客や人と話すことは昔から好きでした。宝生亭の皆さんとは小学生の頃から毎年泊まりにいくなど、家族ぐるみの付き合いがあり、両親から『一度チャレンジしてみたら』と背中を押してもらったのがきっかけです」
「入社直後は能登半島地震の避難者の受け入れを担当し、お話を聞いたり、お弁当の提供をしていました。今振り返ると、大事な経験だったと思います」
――若女将の業務は。
「主にお客さまのお出迎えとお見送りを担当しています。利用客の8割がファミリーなので、お子さんの成長の記念になるよう、写真撮影を積極的にお声掛けしています。責任者として、予約やアレルギー対応の最終確認を行うなど、部署全体の管理も担っています」
――SNSでの情報発信にも力を入れています。
「週に2~3回、TikTokに娘女将(女将の娘)とのダンス動画や宿の日常を投稿しています。お客さまから『TikTokを見て来ました』と声を掛けてもらうことも増えました」
――印象に残っているエピソードはありますか。
「当館は『ウェルカムベビーのお宿』の認定宿。温泉デビューで利用される方も多く、先日生後2カ月の赤ちゃんを連れたご家族が来られました。ご両親は不安を抱えていらっしゃったのですが、『ここに来てよかった』『また来ます』といった声をいただき、やりがいを感じました。1泊2日の短い滞在でも、再訪いただいた時でも、お子さんの成長した姿をそばで見られるのは大きな喜びです」
――大変なことは。
「スタッフの管理です。外国人を含め年上の人がほとんどで、注意や指導は簡単ではありませんでしたが、最近は少しずつ自信を持って伝えられるようになりました。責任感が身に付いてきたと感じています」
――休日の過ごし方は。
「買い物や、年の近い娘女将と遊ぶことが多いです。ネイルもOKなので、息抜きに楽しんでいます」
◇観光業界で活躍する35歳以下の若手人材に焦点を当てたインタビュー企画です。仕事の魅力ややりがいなど、リアルな声を随時掲載します。

池田さん




