【失敗の法則から学ぶ~宿経営者の仕事大全94】「偶然に選ばれる宿」からの脱却] 孫田 猛


 「うちは特別でもないけれど、悪くもない。そこそこやれている」

 経営が「現状維持」に見えていても、周りの環境は確実に変化しています。インターネットの普及で旅行者が得られる情報量は増え、宿の選択肢も格段に広がりました。その結果、「悪くはないけれど、特に選ばれる理由もない宿」はどんどん選ばれにくくなっています。

 大手予約サイトを開けば、ライバルとなるようなお宿が何十軒も並んでいます。その中から選んでもらうために値段を下げれば、今度は利益が削られていきます。これが「現状維持のつもりが、じわじわと苦しくなっていく」という構造です。

 今までのやり方が間違っていたわけではありません。時代とともに環境が変わったのです。ただ、そのことに気づいて手を打てるかどうかが、分かれ道になります。

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