江戸東京博物館がリニューアルオープン 収蔵数を増加、展示に新演出も


大型模型「服部時計店」

大型模型「服部時計店」

 東京都と、東京都歴史文化財団は3月25日、4年間の大規模修繕工事を経て3月31日にリニューアルオープンした「東京都江戸東京博物館」(愛称=えどはく)のリニューアルオープン直前イベントを開催した。えどはく事業企画課長の新田太郎氏によるリニューアルの概要説明と、特別内覧会を実施し、常設展示室などの見どころをツアー形式で解説した。

 1993年の開館から約30年が経過したことを機に、2022年から大規模改修工事を行っていた。今回のリニューアルでは、建物と、設備面の更新のみならず江戸と東京という二つの時代をより分かりやすく立体的に伝えられるように館内構成を見直した。

 新田氏によると、えどはくの25年度末現在の収蔵資料は35万点を超え、同じく25年度に新たに2411点の資料を収蔵した。浮世絵などの美術品や、工芸品、歴史資料、生活民族資料までをそろえており、バラエティに富んだコレクションが最大の特徴とした。建物の5階と6階の2フロア・約9千平方メートルの常設展示室は、江戸ゾーンと、東京ゾーンの二つのゾーンに分かれる構成している。

 常設展示は、大幅なバージョンアップを図った。内容は、(1)展示室内の新たな空間演出(2)江戸の街並みと暮らしの再現(3)大型模型の拡充(4)東京の転換点を示す資料(5)多様な来館者に向けた取り組み―の5点。

 6階の常設展示室の空間構成を大胆に見直した。これまで使われていなかった天井付近の壁面にスクリーンを設置し、江戸と現代の「空」をイメージした映像を投影する。これにより日本橋、中村座、服部時計店といった実物大の超大型模型を包み込むようなダイナミックな景観の演出が可能となった。

 リニューアル前も、江戸の人々の日常生活が直観的に理解できるような空間構成を意識していたが、今回のリニューアルを機に実寸大の模型を充実させた。江戸時代の生活文化をより身近に感じられるようになったという。自動車初の重要文化財である「円太郎バス」の展示も特徴という。

 外国人客など多様な来館者に向けて、13言語に対応する「多言語対応音声ガイド」を提供する。来館者自身のスマートフォンを用い、QRコードを読み込むことで利用できる。

 えどはくは、4月25日から5月24日までの1カ月間、リニューアル記念特別展として「大江戸礼賛」を開催する。

大型模型「服部時計店」
大型模型「服部時計店」

 
 
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