【観光トレンド17】年に1回はクルーズ旅行へ 本郷芳人


 桜の開花とともに、日本船・外国船が日本各地を巡っている。そこで、今回はクルーズのアウトバウンド対策について考えてみたい。

 外国船の日本発着クルーズで、多くの外国人のお客さまに乗船してもらっている。現在は、日本の環境・円安・安全などがあり多くの外国人の方々が、日本まで飛行機を利用したフライ&クルーズでクルーズ旅行を楽しんでいる。

 外国船社として日本発着を行うのには、もう一つの目的がある。それは、多くの日本人に乗船させることである。

 ここで、日本人のクルーズ人口について知ってもらいたい。

 昨年の数字は未発表だが、2024年は、約22万人の日本人がクルーズ旅行を経験している。

 昨年、国交省は、2030年までに「日本人クルーズ人口100万人」という高い目標を掲げている。今後、いろいろな策を考えていかないと、手が届かない目標だと感じる。

 そこで大事なことは、クルーズ旅行を旅行の選択枠の一つに選ばれるようにすることである。そのためには、以下の二つが必要になってくる。

 一つ目は、片道クルーズの設定である。

 日本人は、現在の社会を考えると長く休むことが大変難しい。そこで、片道クルーズの設定をお願いしたい。発着地を変えて短いクルーズを増やすことを考えてもらいたい。乗下船地が違えば、特に下船地での経済効果が多く見込まれる。

 二つ目は、各地でのクルーズセミナーの実施である。

 首都圏・関西圏ではクルーズの情報を多く得ることができているが、地方ではあまりクルーズの情報を得ることが難しいのが現状である。そこで、地方各地でクルーズを知ってもらうクルーズセミナーの実施をしてもらいたい。各地で少しでもクルーズをリアルに感じてもらうことが必要だと感じる。

 ただ、今後も諸条件があり、主に外国船は、引き続き10日前後のクルーズ旅行が主流になると考える。

 もっと長く休暇を取れるような日本社会の仕組みや雰囲気をつくっていくことが、今後クルーズ人口を増やすためにも大事なことだと感じている。

 (クルーズトラベラーカンパニー観光コンサルティング事業部チーフコンサルタント・本郷芳人)

 
 
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