米国やイスラエルからの攻撃により、イランは近隣諸国にも報復攻撃をすると同時に、原油輸送のタンカーが行き交うホルムズ海峡の閉鎖を目指している。高市総理は米国に出向きトランプ大統領と会談をしたが、現状では、法律的に無理があることもあり、わが国の艦船を派遣するまでには至っていない。
ガソリン代は値下がりしたと喜んだと思えば20円以上上がり、政府が価格調整用の補助金を出すとまた、値下がりした。しかし、高止まりが値上がり基調であることは間違いない。戦争で、得られるものはほとんどないが失うものはあまたある。
国内ではその戦争や軍備に絡んで、沖縄県の辺野古に建設中の米軍基地を巡っては長年にわたって、建設強硬派と反対派の摩擦は続いている。
このほど、修学旅行で建設中の基地周辺を海から見学していた高校生の乗る船が転覆し、高校生を含む2名が死亡した。命を落とすような戦争には誰もが反対であるが、命を落とすような見学も問題になるであろう。船舶に限らず、アウトドアの体験プログラムは、天候急変や気象条件の変化を考慮し、安全対策、危機管理、法令順守が当然不可欠である。
体験プログラムのガイドインストラクターの教育研修講座(8~15時間)を今年度はすでに全国各地で6回実施している。今年話題のクマやスズメバチ、毒蛇や海洋生物等の危険動植物の見分け方とその対応。落雷や高山での気象変化など、安全対策、危機管理については認識が甘かったり、間違っていたり、正しい情報が伝わっていないことが多い。そのような研修を受講していないことに原因がある。
安全の確保が体験プログラムの必須条件である。その上に、教育効果をどのように高められるかが課題となる。
あらゆるプログラムの安全対策・危機管理はガイドインストラクターが当然熟知していなければならないが、参加者である児童生徒も、自らが参加するプログラムにはどのような危険が存在するのかについて、知る必要がある。安全を人任せではなく、自らがその危険とどう向き合って、どう回避するのかを、自分事として考えてみることもいい勉強になる。探究学習の入り口としても良い学習テーマとなる。その上で内容に切り込んだ探究を行うとより教育効果が高くなる。
安全対策と教育は車の両輪である。3月23日に行われた全国ほんもの体験ネットワーク(本紙高校特集号に組織一覧表を掲載)の全国総会でもガイドインストラクター研修の機会を設定した。体験プログラムの理念、進行手法、伝え方、安全対策、実践研修で構成した8時間のプログラムである。
過日、南信州で2月と3月に2日間にわたる15時間コースを2回実施した。参加者からは「とても短く感じた2日間であった」「安全対策について知らないことを知ることができてよかった」「実際に雷に遭遇したらどうしたらいいのかが分かった」などと満足度は高く、大変好評であった。当然だが研修に力を入れるべきである。




