私の視点 観光羅針盤
世界最大の口コミサイト「トリップアドバイザー」が3月に発表した2026年版インバウンドレポート。訪日旅行者の意思決定が大きく変化し「体験」「地方」「信頼」の3軸が明確に重要性を増している点が注目される。
まず、体験シフトは定量的にも顕著である。抹茶・茶道体験は前年同期比280%増と急伸し、さらに地元ガイドなど現地の人と関われる体験への参加も前年同期比38%増と高い伸びを示している。また、本調査では85%が訪日旅行の旅程を「厳選された体験」を中心に組み立てると回答し、75%が「日本ならではの体験」が予約の決め手と答えている。つまり、観光地そのものではなく、「その場所で何ができるか」が選択の基準となっているのである。従来の名所旧跡も単なる見学ではなく、関与性の高いプログラムとして再設計することが求められる。
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