概要を説明する日本観光振興協会の担当部長・町田光朗氏
日本旅行業協会(JATA)は4月1日、第10回「ジャパン・ツーリズム・アワード」の募集を開始した。今回から「スタートアップ特別賞」を新設し、実績を問わず革新的なアイデアや技術を表彰する。また、審査ポイントの一つ「持続可能な観光への貢献」「地域活性化への貢献」の意味を明確化し、応募・審査をしやすくする。前回導入した他薦での応募も引き続き可能とし、5月29日まで応募を受け付ける。
「ジャパン・ツーリズム・アワード」は、ツーリズムの発展・拡大に貢献した企業・団体・組織・個人の持続可能で優れた取り組みを表彰するもの。受賞した取り組みを広く社会に知らしめることで、ツーリズムへの理解促進や発展に寄与することを目的としている。
2015年の第1回以降さまざまな企業・団体が表彰されており、前回の第9回アワードでは、「国土交通大臣賞」に株式会社KURABITO STAYの「酒蔵から始まる、地方創生と日本酒ツーリズムの可能性を創る酒蔵ホテル『KURABITO STAY』」が選出されたほか、「経済産業大臣賞」には、ひがし北海道観光DXプラットフォームの「ひがし北海道・交通事業者がつなぐエリアまるごと観光DX」が選ばれている。
今回のアワードでは、さらなる応募増に向け「スタートアップ特別賞」の新設と、審査ポイントの明確化を行う。
「スタートアップ特別賞」は、名称の通りスタートアップ企業の革新的なアイデアや技術を表彰するもので、2本選出する。従来はスタートアップ企業の応募が見られても実績が基準を満たさず表彰から漏れるケースが多かった。ただ応募取り組みの中には審査委員を唸らせるものも多数あり、観光産業の発展を促進する観点から、実績は問わず新たな取り組みにも光を当てることとした。
審査ポイントの明確化は、①革新性②事業性③持続可能な観光への貢献④地域活性化への貢献―の四つの審査ポイントのうち、③④の一部を再定義。③は「環境への配慮」の部分を「自然環境への配慮」に、④は「地域社会の発展に貢献」の部分を「地域社会の維持もしくは発展に貢献」に、それぞれ変更した。
応募対象者は、「ツーリズムの拡大に資する事業展開をしている組織・企業・団体」または「観光の振興・発展に貢献した個人」。持続可能な観光地域づくり、観光の高付加価値化、国内交流および関係人口拡大、アウトバウンド・インバウンドーなどに向けた取り組みを対象に募集する。
募集件数目標は、220件。2年前の第8回は119件、前回の第9回は213件で、コロナ禍の収束で応募件数も増加傾向にあるという。
4月2日のJATA定例会見に出席した日本観光振興協会の担当部長・町田光朗氏は、受賞のメリットとして外部からの評価向上や新たなビジネスパートナーの発掘にもつながると説明。「今年から受賞取り組みの告知にも力を入れていく。受賞して終わりではなく、その後も振興に努めていく」と述べた。受賞した取り組みは、来年開催予定の「ツーリズムEXPOジャパン2027」でのブース出展権(1小間分)も付与される。
募集期間は5月29日まで。7月中旬に第1次審査で通過した取り組みを発表後、8月下旬に最終選考の結果を発表する。表彰式は9月24日に「ツーリズムEXPOジャパン2026」で行われる。

概要を説明する日本観光振興協会の担当部長・町田光朗氏




