「世界一の食の島」目指す淡路島、首都圏の富裕層向け旅行会社・メディアに多彩な魅力を発信


 淡路島観光協会(木下学会長=ホテルニューアワジ社長)は3月10日、「プレミアム淡路島 ネットワーキングイベント」をグランドニッコー東京台場で開催した。富裕層インバウンドを中心に旅行ビジネスを展開している首都圏の旅行会社を中心にメディアなどを合わせて総勢110人が参加した。「国生みの島・淡路島」の歴史・文化をはじめ、古来より「御食国」として育まれてきた食文化、第一次産業・伝統産業を生かした本物の体験型コンテンツ、豊かな自然や温泉、上質な宿泊施設など、多彩な魅力を紹介した。

 東京では第3回目となる同イベント。会場はグランドニッコー東京台場29階で、18時から19時のセミナーと、19時から21時のパーティーの2部構成で行われた。

首都圏からの来訪者が3年で5%から8%に増加

 冒頭、木下会長が挨拶に立ち、淡路島観光の現状を説明した。

 「3年前に首都圏からお越しいただいている淡路島へのお客様が約5%であったのが、3%アップの8%まで2025年上がってまいりました」と木下会長は述べた。

 海外からの来客はまだ全体の2%程度だが、観光施設や一部の宿泊施設では10%程度に伸びているケースもあるという。
 
 宿泊施設については、「高級なホテル、旅館のみならず、一等貸しの貸し別荘のようなものもたくさん、プールや温泉、サウナまでついた素晴らしい施設もできてきております」と紹介した。

 

体験コンテンツは112プランに拡充、英語ガイド16名を認定

 淡路島観光協会は昨年、大阪・関西万博に合わせて「淡路島博」を展開し、100件以上の体験コンテンツを整備。現在は112プランにまで拡充している。

 特に人気の体験として、魚市場での競り体験とその場での食事、「海の宝石」と称される海ホタル観賞、淡路瓦を使った「瓦割り」体験などが挙げられた。

 また昨秋には英語通訳ガイド16名を認定。淡路島観光協会がニーズに合わせてガイドをマッチングし、手配する体制を整えている。2026年には「淡路カルチャーガイドアテンダントプレミアム」として、島内の移動を含むスルーガイドができるレベルの認定制度を開始する計画だ。

アクセス向上とインフラ整備が加速

 アクセス面では、東京・神戸間の飛行機は8往復が運航。2026年4月からは神戸空港から淡路島行きのバスが増便され、1日15往復となる。

 中長期のインフラ整備計画として、2027年には神戸港にスーパーヨット専用マリーナ「スーパーヨットハブコールマリーナ」がオープン。2028年には西日本最大のバスターミナル「バスタ神戸三宮」が開業し、淡路島・四国方面へのアクセスが強化される。同じく2028年には大鳴門橋の下層部を活用した自転車道が開通し、淡路島から四国へ自転車で渡れるようになる。

 2030年には大阪IRが開業するとともに、神戸空港の国際化が本格化する予定。IRの年間来場者は海外から600万人を想定しており、淡路島への波及効果も見込まれる。

「二軸戦略」と「淡路島観光未来宣言」

 セミナーでは淡路島の観光戦略も詳しく紹介された。

 淡路島は「二軸戦略」を推進している。一つは京都・大阪から約1時間〜1時間半という近接性を生かした「アーバンリゾート」としての位置づけ。もう一つは瀬戸内エリアのゲートウェイとしての役割だ。

 昨年11月末には「淡路島観光未来宣言」を発表。(1)瀬戸内エリアとの連携強化、(2)四国エリアの一体的振興、(3)観光マース(Mobility as a Service)の推進——の3本柱を掲げた。観光マースの一環として、バスの位置情報システム導入や電子決済対応、バス路線のナンバリング整備を進めている。

「世界一の食の島」を目標に、18種類の特産品をPR

 食の面では、淡路牛、玉ねぎ、エビ、サクラマス、ハモ、レタス、淡路牛乳、手延べそうめんなど18種類の特産品を紹介。淡路島の食料自給率は110%に達し、農業・漁業・畜産業が盛んであることをアピールした。

 「美食都市アワード2025」に淡路島の3市が合同で選ばれたことにも触れ、「世界一の食の島」を目標に掲げていることが説明された。

 パーティーでは、淡路牛、玉ねぎ、エビスダイ、トラフグ、サクラマス(今季初日)、レタス、淡路牛乳、手延べそうめんの8種類の食材を使った料理を参加者に提供。淡路島の特産品が当たる抽選会も行われた。

 
 
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