【本だな】ニュー・ベーシック観光学 観光ビジネス 野口洋平・大谷新太郎編


ニュー・ベーシック観光学 観光ビジネス 野口洋平・大谷新太郎編

 わずか十数年のあいだで、インバウンドの急増やオーバーツーリズムの発生、ICTやAIの普及など、観光をめぐる環境や条件は大きく変わり、その変化のスピードも速まっている。本書は、そうした状況の変化に対応し、前身となる『よくわかる観光学シリーズ』(2013年刊行)から十余年を経て、大きく変わった観光学の知見をまとめた観光マネジメントの新しい教科書である。

 本書は、観光を学ぶ大学学部生から、観光業に携わる人々、自治体などで観光関連の部署に所属する人々まで、幅広い学習者やニーズをカバーすることを意識して制作された。書名を「観光ビジネス」とし、理論と実践の両方から学ぶ姿勢を明確にしている。執筆陣には、各分野で新しい視点やアプローチで研究や実務に携わっている人々を迎え、観光学分野に長く関わってきた編者が取りまとめている。

 構成は、前半(第1章~第9章)で「観光地経営」「交通産業経営」「宿泊産業経営」といった主要な観光ビジネスを分野別に解説し、後半(第10章~第12章)で「人的資源管理」「接偶と顧客満足」「経営環境の変化と新たなテーマ」など、観光ビジネス全体に共通する話題やトピックを配置している。各章の終わりには「文化遺産観光を多面的に考える」「現代の元祖・聖地巡礼と地域社会」といったテーマのコラムが設けられており、多角的な視点を提供する。

 内容は、入門書・初学者用の教科書として、観光ビジネスの各分野の基礎的な理論や知識を具体的に紹介。大学の授業での使用を想定しつつも、高校生や社会人、教養として学ぶ人が一人でも読み進められるよう、分かりやすい表現や補足説明の充実が目指されている。また、興味や必要性に応じて、関心のある分野やトピック、キーワードから学び始めることができる柔軟な構成も特徴だ。

 編著者は野口洋平氏(愛知淑徳大学交流文化学部教授、博士・観光学)と大谷新太郎氏(阪南大学国際学部教授、修士・観光学)。

 執筆者は以下の通り(50音順)。

 赤嶺恵理(杏林大学外国語学部)、石川史子(株式会社FOOD FIELD CREATIVE)、板垣武尊(和洋女子大学国際学部)、市橋純(マーケットブリッジ株式会社)、大方優子(九州産業大学地域共創学部)、大熊美音子(杏林大学外国語学部)、大谷新太郎(阪南大学国際学部)、大堀一至(愛知淑徳大学交流文化学部)、勝又あずさ(成城大学キャリアセンター)、金振晩(帝京大学経済学部)、金蘭正(大阪成蹊大学国際観光学部)、具敏靖(千葉商科大学サービス創造学部)、幸田麻里子(流通経済大学共創社会学部)、佐野浩祥(東洋大学国際観光学部)、重谷陽一(阪南大学国際学部)、澁谷和樹(常葉大学経営学)、臺純子(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部)、種村聡子(文教大学国際学部)、丹治朋子(宮城大学食産業学群)、外山昌樹(高崎経済大学地域政策学部)、鍋倉咲希(和歌山大学観光学部)、野口洋平(愛知淑徳大学交流文化学部)、長谷川明彦(阪南大学国際学部)、畠山健(三菱地所ITソリューションズ株式会社)、林大策(愛知淑徳大学文化交流学部)、福島規子(九州国際大学現代ビジネス学部)、福本賢太(阪南大学国際学部)、前島訓子(愛知淑徳大学交流文化学部)、山田祐子(川村学園女子大学生活創造学部)、米盛安奈(大阪商業大学公共学部)。

 B5判128ページ、定価3300円(本体3000円+税)。

 発行=朝倉書店。


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