隠れ家的な雰囲気が漂う外観
まち宿 壱龍は、以前は創業50年を超える「飛騨牛専門 旅館清龍」として営業していたが、2024年11月のリニューアルオープンを機に現屋号に変えた。
コンセプトは「異日常」。専務の村井智子さんは「華やかな日常ではなく、日々の暮らしにほんの少しの特別を添える“異日常”の時間。街に寄り添い、派手さよりも洗練を、そしてどこか懐かしさを感じる空間をお届けしたい」と話す。小学生以下は受け入れておらず、大人の宿を意識している。
JR高山駅から徒歩約7分。通りから一本裏に入った静かな場所にあり、隠れ家的な雰囲気を漂わせる。客室は11で、うち6室がスイートルーム。いずれも40平方メートル以上の広さで、半露天風呂付きだ。
飛騨高山温泉をぜいたくに味わってもらいたい、との思いから大浴場はなく、1階に貸し切り風呂を三つ設け、自分たちだけの空間で温泉を楽しめるようにした。その一つ「宮川」は予約制で、残り二つは空いていれば自由に利用できる。客室のお湯は水道水を沸かしたものだが、その分、高山の街並みが楽しめる。
料理は会席料理5コースの中から好きなものを選べる。人気ナンバーワンは「厳選飛騨牛 選べる会席」。高山といえば飛騨牛が有名だが、飛騨牛専門旅館と銘打っていただけに、極上の飛騨牛が味わえる。
朝夕食は宿を出てすぐ側の食事処「168邸」の個室で。食事処を外に設けたのは「宿泊と食事の空間を分けることで移動のひと時にも街の風情を感じていただくため」と村井さん。
清龍時代から利用していた客はもちろん、壱龍になってからの固定ファンも多い。また、欧米からの客も少なくない。
スタッフは20人ほどと、旅館の規模からすると多い感じだが、細かな接客、気配り・目配りを徹底するには適正規模と捉えている。「旅館は人。研修などを通じてスタッフの質を上げるとともに、どううまく回すかが課題」と気を引き締める。
【1泊2食付き(税込み3万1900円から)がメインだが、素泊まりや朝夕食のみにも対応】

隠れ家的な雰囲気が漂う外観




