世界旅行者が「必ず訪れるべき国」に日本を1位に選出 訪日需要の地方分散も加速、広島の予約128%増


 旅行・体験予約アプリ「Klook(クルック)」は3月16日、世界のZ世代とミレニアル世代の旅行意向をまとめた調査レポート「Travel Pulse(トラベル・パルス)2026」を発表した。世界の旅行者が「2026年に必ず訪れるべき国・地域」として日本を第1位に挙げた。2025年に引き続いての首位獲得だ。

 調査は2025年12月6日から12月23日にかけてインターネットで実施。日本、香港、台湾、中国、韓国、シンガポール、マレーシア、ベトナム、タイ、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランド、インド、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、イギリス、アメリカの計20市場において、過去1年間に旅行を経験し、かつ直近3〜6カ月で旅行意向のある18〜42歳の男女1万1000名を対象に行われた。

 世界の回答者の20%が「2026年に必ず訪れるべき国・地域」として日本を挙げ、全目的地の中で最多となった。特にアジア近隣諸国・地域からの支持は圧倒的で、タイ(59%)、台湾(55%)、香港(51%)では回答者の半数以上が日本を「必ず訪れるべき」と回答した。

地方都市への関心拡大 広島は予約数128%増

 訪問予定先は、東京(73%)、京都(49%)、大阪(49%)のいわゆる「ゴールデンルート」がトップ3を占めた。一方で、沖縄(28%)、広島(23%)、名古屋(23%)が前年から票を伸ばし、上位にランクインした。

 Klookの2025年のプラットフォームデータによると、2024年比で沖縄は60%、名古屋は78%、広島は128%の予約数増加を記録。地方都市への訪日観光客の関心が高まっていることが数字にも表れた。

旅行予算「維持・拡大」が88% 体験重視の傾向鮮明

 世界的な物価高騰の中でも、世界の旅行者の88%が2026年の旅行予算を「維持・拡大」する意向を示した。特にアジアの旅行者はショッピングよりも「アクティビティや体験」を優先する傾向が鮮明になっている。

 また、Klookの2025年のプラットフォームデータによると、欧米豪から日本への予約数は2024年比で69%増となった。欧米豪の旅行者からの体験予約の強い伸びも確認されている。

 Klook日本法人ゼネラルマネージャーの増田航氏は次のようにコメントしている。「生活費が上昇する中でも、旅行需要は底堅く推移しています。今起きているのは、価値評価の根本的な変化です。旅行者はより賢く支出し、より豊かな体験、柔軟な計画、そして深い発見を優先するようになっています。単なる『目的地巡り』を超えた、体験的価値が求められています。」

SNSで発見、AIで検証 新たな旅の計画スタイル

 旅行の発見・計画プロセスにも変化が起きている。世界の旅行者の80%が、SNSが予約する目的地や体験に直接影響を与えていると回答した。ソーシャルコンテンツは新しい目的地を探索し、体験を追求するための「背中を押してくれるツール」としての役割を担っている。

 一方、旅行者の91%がAIを旅行計画に活用していると回答。ただし、その役割は現状では主にリサーチ、翻訳、旅程の整理、予算管理といった実務的なタスクに限られている。

 SNSで旅への欲求が芽生え、AIを使って「予算、移動のしやすさ、所要時間」といった実用的な条件を検証するという新たなループが生まれていることも、今回の調査で明らかになった。

 

Klookは2014年設立で、世界中の観光・交通・通信・宿泊を予約できる旅行・体験予約アプリ。日本法人は2017年9月に設立され、JTB、JR西日本、JR九州、小田急電鉄ほか多数のパートナーと提携している。詳細はKlook公式サイト(https://www.klook.com/ja/)で確認できる。

 
 
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