お宿の経営者の中には、常にイライラした精神状態で現場を歩き回っている方がいます。スタッフのミスを見れば即座に叱責し、報告が遅ければ声を荒げる。本人はそれを「経営を守るために当然のこと」と思っています。怒っているつもりはなく、ただ「必要なことを言っている」だけ、という認識です。しかし、現場ではまったく違うことが起きています。
スタッフは「怒られるのが怖い」ので、問題を隠すようになります。ミスの報告が遅れ、改善提案は出てこなくなります。ベテランは黙り、若手はすぐに辞めていきます。経営者が見回りに来ると、フロントも調理場も空気が固まります。経営者の感情が館内の雰囲気をつくっていると言っても過言ではありません。その根底にある「働く気持ち」が、経営者の感情によって日々左右されているのです。
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