全客室からは博多湾を一望できる(スイートルーム)
西武・プリンスホテルズワールドワイドは2日、「福岡プリンスホテル ももち浜」(福岡市早良区)のオープニングセレモニーと内覧会を17日のグランドオープンに先駆けて開いた。同社にとって念願の福岡初進出となる同ホテルは、地上20階建て、全229室。福岡のシンボルである福岡タワーに隣接し、全客室から博多湾を一望できる絶好のロケーションを誇る。

全客室からは博多湾を一望できる(スイートルーム)
午前に行われた概要説明会で、同社の金田佳季社長は「2022年の本格稼働以来、『日本をオリジンとしたグローバルホテルチェーン』を目指し、現在は国内外95ホテルを運営している。2035年には250ホテル規模へと拡大する長期戦略を掲げており、アジアのゲートウェイである福岡への出店はその試金石となる」と、同エリア進出の重要性を強調した。
続いて登壇した曽里智恵美総支配人は、ホテルのコンセプトを詳述した。最大の特徴は、全客室から時間とともに移ろう空と海の色彩を楽しめるオーシャンビュー。さらに、ビーチエリアならではの「マジックアワー」を堪能する「TERRACE HOUR(テラスアワー)」や、地域文化との融合を特徴に掲げる。象徴的なのは1階ロビーを飾る大壁画アート。博多人形師の中村弘峰氏が手掛けた555枚の魚や海洋生物のレリーフが見る人を圧倒する。
午後に行われたセレモニーには、西武ホールディングスの後藤高志会長、福岡市の高島宗一郎市長らが出席。後藤会長は「西武ライオンズのルーツである西鉄ライオンズ時代から、福岡とは深い縁がある。この地にプリンスホテルを開業できたことは感無量だ」と語り、2027年にはグループの新たな柱として「エースホテル福岡」の開業を控えていることにも触れた。

後藤会長(左)と曽里総支配人らがセレモニーに登壇
テープカットでは、伝統工芸の「博多織」を「博多ばさみ」でカットする「新福岡形式」を披露し、地域への敬意を表した。
内覧会後のインタビューで、曽里総支配人は「あえて『ももち浜』を冠したのは、この地を九州を代表する目的地にしたいという願い」と熱弁した。初年度は稼働率以上に認知度と口コミの波及を重視し、インバウンド比率は40%を見込む。食の面では、東京出身の料理長による「よそ者視点」を生かし、地元の食材を斬新な感性で昇華させる創作料理を提供するという。
1階には愛犬と利用できるスタンドカフェを併設するなど、宿泊客だけでなく地元住民との交流も重視する。「誰とでも仲良くなれるのが私の強み。まずは足元の方々に愛される場所を目指したい」と曽里総支配人。




