クラブツーリズム、環境省などとサステナビジネスの共創コミュニティを創設 初回ミートアップイベントを開催


上限を越えて多くの参加があった初回ミートアップイベント

上限を越えて多くの参加があった初回ミートアップイベント

 クラブツーリズム(東京都江東区、酒井博社長)はこのほど、環境省関東地方環境事務所(さいたま市、庄子真憲所長)などとともに、サステナビリティ領域でビジネス創出の可能性を探求する官民ビジネスコミュニティ「KANTO Sustainable Business Network」を立ち上げた。今月11日には、初回のミートアップイベントが東京都内で開かれ、企業や自治体などから、参加枠を越える77人が参加。クラブツーリズムをはじめ、参画企業が自社の取り組みを紹介した。後半には参加者同士のグループワークや交流会が行われ、業界業種を超えたビジネス創出のアイデアなどが意見交換された。

4者が共同企画、地域のファンづくり目指す取り組み

 今回のイベントは、環境省関東地方環境事務所やクラブツーリズムに加え、サステナブルビジネスデザインなどを手掛けるハーチ(東京都港区、加藤佑社長)、産官学の垣根を超えたプロジェクト運営やビジネス創出を手掛けるフューチャーセッションズ(東京都渋谷区、有福英幸社長)の4者が共同で企画。サステナブル領域のビジネス開発に挑みながら共通の課題意識をもつ行政・団体の関係者を一堂に集め、サステナビジネスの共創の場を創ることを目指している。

 冒頭、クラブツーリズム営業企画部の鈴木光希氏が企画の趣旨を説明。同社の最新の取り組みにも触れ、これまで培ってきた旅での仲間づくりを発展させ、地域のファンづくりや居場所づくりを通じた社会課題解決に取り組んでいることを紹介した。「1社、1自治体だけでは解決できない課題が多くある中で、皆さまと一緒に共創の形を作り、事業性と社会性の両輪をしっかり回していくことをテーマに、一緒に探究していきたい」と意気込みを語った。

クラブツーリズムの鈴木光希氏
クラブツーリズムの鈴木光希氏

 続いて、企画の発起人である環境省関東地方環境事務所地域連携チームの楠本浩史氏があいさつ。「大事なのはここで集まることではなく、ここをきっかけに何ができるかだ。環境問題を良くすることはもちろん大事だが、地域が良くならないといけない」と強調した。外部組織と連携したあらゆる地域問題を解決する組織として、昨年4月に地域連携チームを設立させたと紹介した。

環境省関東地方環境事務所・地域連携チームの楠本浩史氏
環境省関東地方環境事務所・地域連携チームの楠本浩史氏

登山道整備ツアーを紹介、他業種に参加呼びかけ

 前半には、参画企業によるサステナブルビジネスの取り組み事例が報告された。サッカーJリーグのフットボールクラブ水戸ホーリーホックによる、ソーラーシェアリングを活用したGXプロジェクトや、ヤマハ発動機が取り組む海洋プラスチックごみ問題解決に向けたビーチクリーン器機の開発などが紹介された。

 クラブツーリズムからは、アウトドア旅行センターで登山ツアーの催行や新規事業開発を担当する窪田一紀氏が登壇した。山と渓谷社や福島県と連携し、尾瀬国立公園で昨年夏から秋にかけて実施した登山道整備ツアーを紹介。有料ツアーながらも全国から20人近くの参加があり、好評だったことを報告した。「今まで登山者だったお客さまが、当事者意識を持つ関係人口になってくれた。達成感があった瞬間だった」と振り返った。

 一方で窪田氏は、絶えず変化する自然環境への持続的な整備や、国立公園などにおける複雑な管理体制など、複数の現状課題も挙げた。「当社だけではこういったことはやりきれない。この作業を進めていくには、行政の皆さん、環境問題に興味のある企業の皆さんと、旅行会社とが交わって作り上げていくことが非常に大切だ。一緒に手をつないで登山道を直していきたいという方がいたら、お声掛けいただけると幸いです」と参画を呼び掛け、今後も同様の取り組みを全国展開していきたいと意気込みを語った。

福島県での登山道整備ツアーを紹介する窪田一紀氏
福島県での登山道整備ツアーを紹介する窪田一紀氏

 後半には、参加者が4人一組のグループに分かれ、各地域の環境課題やそれに対するビジネスアイデアを考えるフューチャーセッションが行われた。一部のグループからアイデアを披露する場面も見られ、会場はにぎわいを見せた。

フューチャーセッションの様子。一部の班から、具体的なビジネスアイデアを発表する一幕も見られた
フューチャーセッションの様子。一部の班から、具体的なビジネスアイデアを発表する一幕も見られた

 終盤には、環境省関東地方環境事務所の庄子所長があいさつした。同事務所として初の試みだった今回のイベントに多くの参加があったことに謝辞を述べた。「個々の環境問題だけを考えていくのではなく、地域づくりや新たなビジネスを通じて課題解決を図っていくことが持続可能な未来につながっていく」と強調し、引き続きの理解・協力を求めた。

環境省関東地方環境事務所の庄子真憲所長
環境省関東地方環境事務所の庄子真憲所長

 
 
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