【体験型観光が日本を変える432】自信と誇りを胸に、魅力発信を 藤澤安良


 2月の中旬なのに4月の気温20度近い暖かさだ。だんだん春が近づく三寒四温より極端な温度変化である。そんな中、大雪のニュースを見聞きした北陸地方を、京都から敦賀を経て新幹線で途中下車しながら東京駅に戻った。

 車窓から眺めた風景。福井、石川、富山は街にも田んぼにもすでに雪はなくなっていた。しかし、新潟県に入った途端に一面の銀世界であった。春近い日差しが雪を溶かし続けて一時は2メートルくらいは積もっていたのではと推察できる。

 そして、上越市の菱ヶ岳のある地域は世界一の豪雪地帯ともいわれ、山頂は積雪10メートルにも及ぶことを私も春先に登山して確認している。そして近くの妙高山等の山々には数メートルに及ぶ豊富な雪がある。その地域の高原のスキー場は良いコンディションだろう。

 上越妙高駅と戸狩野沢温泉駅からはスキーやスノーボードを持った客が乗り込んできた。その客のすべてがインバウンドである。増え続けていることは承知しているが、いくら平日とはいえ、ここは日本である。日本人の客はどうしたのだろうか。冬季オリンピックの開催中であり、プレイするよりテレビ観戦のため閉じこもっているのか。日曜日の上り中央道も屋根に板を乗せた車はほとんど見られなかった。

 日本人が板を持って雪山に向かう姿が少ないことは残念である。株価は高止まり、投資家の懐は温かくても、若者や一般庶民の懐は温まってはいない。ウインタースポーツも含めて、冬の旅が減少している。

 このほど、警察庁の発表によると、昨年のニセ警察、投資、ロマンスなどの詐欺被害が3241億円と過去最悪を更新した。あの手この手で人をだまし、おとしめて大金をだまし取ることが巧妙化し、進歩している。真っ当な仕事により技術革新し、進化し労働生産性を高めて、個人所得を高めて犯罪のない国にしたいものである。

 オリンピックは日本選手の目覚ましい活躍で前回を上回るメダルの獲得など大いに盛り上がって閉会した。日本国民の多くが感動といい刺激をもらった。それを受けて、日本人のウインタースポーツが拡大することを期待したい。

 ミラノ・コルティナオリンピックでは、温暖化の影響なのか雪が不足して人工降雪機で大量の雪を補充したという。多数の冬季オリンピック候補地のある中で、ヨーロッパ各地は同様の雪不足が心配されている。

 天然雪で開催できるのは日本ぐらいであろうとも聞いている。すでに開催した札幌や長野はもちろんジャンプ台のある蔵王や豪雪の新潟でも候補地になるのではないか。生で国内でオリンピックの観戦ができるのを楽しみに待ちたい。

 イベントや祭りは大きな集客力がある。しかし、準備もコストもかかり、毎日イベントをするわけにはいかない。

 特に地方は、ありのままの暮らしの営みが魅力的であり、住人より、訪れる人の方が魅力を発見し楽しむすべを知っている。何もしなければ、取り残され何も起こらない。自信と誇りを持って地域の魅力を見つけて発信したいものである。

 
 
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