福岡地区代表の「マーラータン」が最優秀賞を受賞した
旅館・ホテルなどの若手社員がホスピタリティ業界の課題解決策、未来への展望を議論し、その内容を発表して競い合う次世代リーダー育成プログラム「ネクストリーダーズ」の全国大会が2月20日、展示会「HCJ2026」(東京都江東区、東京ビッグサイト)のステージで行われた。地区大会を勝ち上がった4チームが登壇。最優秀賞は、「宿泊みらい税」の導入を通じた国内旅行の需要喚起策を提言した福岡地区代表の「マーラータン」チームに決まった。
前年度に続き2回目で日本能率協会が開催。2025年度は札幌、東京、大阪、福岡の4地区で若手195人が参加し、チームを編成。共通のテーマ「ホスピタリティ産業が5~10年後に日本の基幹産業となるための戦略構築」について議論し、発表内容をまとめた。
最優秀賞のマーラータンのメンバーは、中村友香(嬉野八十八)、青木咲絵(ザ ロイヤルパークホテル福岡)、桑山真美(博多エクセルホテル東急)、田島直裕(ホテル日航熊本)、菅﨑優弥(ホテルニューオータニ博多)、カルキ・ニケス(湯布院はな村)の各氏。発表テーマは「国内旅行需要喚起のための戦略~何度も行くばい!国内旅行の習慣化」。
マーラータンは、使途を国内旅行の促進に限定した全国一律の「宿泊みらい税」の創設を提案した。この税を財源に、健康増進に努めた高齢者に旅行ポイントを付与したり、業務旅行に観光を組み合わせる「ブレジャー」を導入した中小企業に社会保険料の一部控除を適用したりする。小学生にも旅行券を配布し、旅行を習慣化させ、家族旅行を促す。
マーラータンのメンバーは「高齢者の健康や働き方といった社会問題を解決することで旅行需要が生まれ、さらに旅行者が未来の旅行需要をつくる循環型モデルをつくり上げる。国内旅行は金と時間に余裕がある人の娯楽としての側面だけではなく、社会に必要不可欠なインフラとして機能することで、私たちホスピタリティ産業が基幹産業に成長できる」と訴えた。
審査員長を務めた東洋大学准教授の徳江順一郎氏は、最優秀賞のチームの発表について「数字の根拠をしっかりと付け、納得のいく内容になっている。こういった政策が実現すればこの国はきっと変わっていくのではないか」と高く評価。他のチームを含めた全体講評では「どのチームも練りに練られ、考えられた発表だった。関係の皆さまには、これらの意見をくみ上げて、実現への道筋をつけてもらいたい」と述べた。
他の発表は、札幌地区代表の「けっぱれ!」チームが日本各地の魅力を高付加価値化するヘリコプター利用のツアーを提案。東京地区代表の「ファイターズ」は、日本の「清潔さ」を強みに清掃技術の海外輸出を提言した。大阪地区代表の「アイディン」チームは、日本式ホテルの海外輸出と国内外での人材循環を通じた基幹産業化を訴えた。

福岡地区代表の「マーラータン」が最優秀賞を受賞した




