第20回HRSサービスコンクール2026「ヤングプロフェッショナル部門レポート賞」受賞作品 「料飲業界におけるこれからの20年と、求められるサービスとは?」小倉 隼(株式会社温故知新 瀬戸内リトリート青凪by温故知新))


 料飲業界におけるこれからの20年は、飲食を提供するという役割だけではなく、人との関係性やデザイン重視への進化が求められる時代になる。SNSとAIが瞬時に料理の評価を判断してしまう。だからこそ、今後差別化の中心になるのはストーリー性、共創、身体性の3つの軸である。

 

 ストーリー性。

 ブランドの思想や歴史、地域性を可視化し、顧客が世界観の共演者となれる架け橋になる。食材、シェフの哲学、お店が存在する理由までが体験価値となる。ストーリー性を共感できれば価格以上の結びつきが生まれてくる。

 

 次に共創。

 これからの時代、顧客は受け身ではなく体験に参加することを求められる。メニューの開発に関与したり、一丸となってお店を作り上げていくことによって来店ごとに新しい発見、居心地の良さが生まれ、顧客一人ひとりのニーズに答えられる。

 

 そして身体性。オンラインでも体験できる時代でも五感の刺激、温度感、雰囲気はAIにはまねできないかけがえのない価値になる。スタッフの所作、空間の匂い、手で触れる器など身体で感じる歓びはこれから20年先も大いに価値のある存在になる。

 

 なので私たちサービスマンは所作、言葉遣い、雰囲気作りなど常に高みを目指し続ける意味が明確にある。

 最後に、料飲業界に必要なのは顧客の感情を揺らし、記憶として残り、顧客自身も物語の共演者として進んでいけるサービスである。

 料理を超えた体験を提供する姿勢がとても重要。テクノロジーがあらゆる効率を担う時代だからこそ、人が人の感情を揺らすという、代替えできない価値が今後も重要である。

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