Z世代が海外ショートトリップ旅行の新トレンド、1~2日間の体験型旅行が大幅増


 Airbnb Japan株式会社は1月16日、「進化する2026年の旅の楽しみ方」として注目の旅行先や旅行トレンドを発表した。Z世代の間では1~2日間で海外の都市を訪れる「ショートトリップ」が新たなトレンドとなり、従来の長期旅行より精力的に文化を満喫する旅が好まれている。また、デジタル機器から離れた自然体験やグローバルイベントと連動した旅行も人気を集めているという。

短期で最大の体験を求めるZ世代

 Z世代の間では「短期旅行」のイメージが一変。1~2日間の海外旅行が長期休暇より急速に増加している。TikTokで話題になった日帰り旅行のトレンドをきっかけに、若い旅行者は活動的に文化を満喫する旅を求めて海外へと足を延ばしている。

 この世代の旅行者は有給休暇を最大限に活用するため、音楽やダンス、歴史的なスポット、本格的な料理を楽しめる活気ある都市を選ぶ傾向がある。のんびり過ごせるビーチタウンではなく、刺激のある都会への旅を選ぶ傾向が顕著だ。

 人気が高まっている都市としては、創造性あふれるエリアや深夜まで営業するタンゴクラブが特徴のブエノスアイレス(アルゼンチン)、海岸沿いのハイキングとネオン輝く屋台街が融合した釜山(韓国)、開放感のあるビーチパーティーや日の出を眺める集まりで知られるジョアンペソア(ブラジル)などが挙げられる。

 日本からは中野(東京)が、アニメ聖地のアーケードや風変わりなお店、レトロなミュージアムが集まるポップカルチャーの拠点として注目を集めている。

自然回帰の旅行ニーズが急増

 2025年の主なトレンドだった自然体験は2026年も継続。世界中の国立公園への関心と検索数が大幅に高まっている。特にアメリカでは、建国250周年を迎えるほか、グレートスモーキー山脈、シェナンドー、グランドティトンといった象徴的な公園が記念すべき100周年を迎えることから、国立公園に一段と注目が集まっている。

 2026年を対象としたアメリカの「国立公園周辺」にある宿泊先の検索数は35%増加。グレートスモーキー山脈は2026年に世界で最も注目される旅行先のひとつで、一人旅をする旅行者による検索数は135%以上増加した。

 また、自然・アウトドア体験は、体験カテゴリの中で予約数が最も多くなっている。SNS上で「touch grass(外に出て自然に触れる)」という表現が話題になり、TikTokでは#touchgrassのハッシュタグが付いた動画が85,000件以上投稿されている。

イベント連動型の旅行が人気に

 最も検索されている2026年の旅行日程と都市の65%は、冬季オリンピックやFIFAワールドカップ、カーニバル、コーチェラといった、文化、スポーツ、音楽のイベントと重なっている。

 イベントごとの検索増加率を見ると、ブラジル・リオデジャネイロのカーニバルに関する検索数が360%以上増加、カリフォルニア州インディオのコーチェラ・ウィークエンドに関する検索数が245%以上増加、ルイジアナ州ニューオーリンズのマルディグラに関する検索数が195%以上増加している。

 また、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックに関する検索数が185%以上増加、FIFAワールドカップ2026開催都市を対象とする検索数が40%以上増加するなど、大型スポーツイベントも人気だ。

 日本でも、F1日本グランプリ開催に合わせた三重県鈴鹿や、さっぽろ雪まつりの時期の北海道札幌など、イベントと連動した旅が大きなトレンドとなっている。

一人旅と体験型グルメ旅行の人気

 一人旅が再び注目を集めている。一人旅をする方は、これから新たに人気が高まりそうなスポットを探し求めており、アメリカのカリフォルニア州アイディルワイルド、ドミニカ共和国のラ・アルタグラシア、ノルウェーのトロムソといった地域は検索数が100%以上増加している。

 このような旅行者は、ゆったりとした時間を過ごし、心に響く体験ができる山や海岸線、島など、景色のよい場所に魅かれている。「誰かと一緒の時間」よりも「自分だけの時間」を重視する傾向が強まっている。

 また、2026年はグルメの旅も注目を集めており、特にパン・お菓子作り教室やワイン産地への人気が高まっている。パリでのクロワッサン作り教室をはじめ、フード・ドリンク体験は最も予約数の多いアクティビティのひとつだ。

 TikTokで話題となった食の動画をきっかけに、世界中の活気あるパン・お菓子文化や体験型の料理教室を求める旅行者が増加。東京での和菓子作りやリスボンでのチョコレートケーキ作りなどが人気となっている。

 ワインツーリズムも増加傾向にあり、新興ワイン産地や知る人ぞ知るワイン産地への旅行者が急増している。2026年のこうした体験の予約数やウィッシュリストへの登録数は大きく伸びているという。

日本人旅行者の傾向

 2026年の日本人旅行者のトレンドとしては、海外旅行先でハワイ、パリ、ミラノといったこれまでも人気の都市がランクイン。国内では沖縄県や福岡県が引き続き高い人気を維持している。

 昨年と比べて日本人による1~2日間の短期旅行が42%増加しており、気軽なショートトリップへのニーズがこれまで以上に高まっているという。

 体験型の旅行では、2025年は食に関する体験が最も予約され、続いて歴史や文化体験への関心が高かったことが特徴だ。2026年に体験したいこととして寿司作り体験や和食の料理教室など、食に関する体験がウィッシュリスト登録数でトップとなっており、日本の旅行者の食への関心は今後も続くと予想されている。

 
 
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