【体験型観光が日本を変える426】初心に立ち返り心新たに 藤澤安良


 穏やかな新年に、米国のトランプ大統領がベネズエラの大統領を拘束し、首都カラカスを爆撃する暴挙に出た。ロシアのウクライナ侵攻をほうふつさせる映像が飛び込んできた。これ以上犠牲者が出ないことを願うばかりである。

 仕事の持ち越しや課題は新年といえども解決するわけではないが、昨年をリセットし、気持ちを新たにし出発するのだというモチベーションにはなる。

 コロナが明けて3年になるが、正月を海外で過ごそうと年末に前年並みの50万人が渡航したが、コロナ以前に戻りきらない状況が続く。物価高の影響もあり、年末年始のふるさとへの帰省も60%の人が経済状況から自粛するとしている。家族の人間関係まで希薄な方向へと動いており、寂しい限りである。

 新年早々、箱根駅伝で青山学院大が3連覇を果たした。毎年学生の一部が入れ替わる学生スポーツにおいては快挙である。今年は、イタリア・ミラノコルティナ冬季オリンピック、WBC世界野球大会、愛知・名古屋アジア大会、アメリカ・メキシコサッカーワールドカップと、スポーツ界のビッグイベントが続く。応援や観戦のために動く人も多くなり、旅行の起爆剤となることを望みたい。

 インバウンドは好調で昨年は4千万人を超えた。一方で帰省もままならない日本人の国内旅行は伸び悩んでいる。お米券がほかの食品などに使えるとは聞いてはいるが、加えて旅行券にもなれば、国内観光推進のけん引力となる。

 多様化と格差が広がる国民それぞれが買いたいものを買うことができる形が望ましい。いずれにしても、物価高対策の対処療法に過ぎず、根本原因の除去には至らない。ガソリン軽油の税率が下がり、電気やガス代の補助があっても、いずれも国家財源からの財政措置であり、また国債発行額が上がることになる。モグラたたきゲームのようになる。

 上がった物価は、所得を上げる以外に本当の解決策はない。(1)「働いて×5+まいります」。そして、(2)知恵とITとAIを駆使する。そして、低い労働生産性を上げるしかない。

 どう見ても、労働意欲が高い人が少ない。やる気のある人も少ない。困難や難題やリスクに立ち向かわず逃げる人が多い。休日や時短はとりたいが、責任をとりたくない人がほとんどである。

 そのくせ、お金がほしい人ばかりである。いつにできた言葉なのか、「働かざる者食うべからず」という言葉が再確認されなければならない。高度成長時代に猛烈に働いた団塊の世代を中心とする先人の過去の遺産で食べているように感じるのは、私だけではないだろう。

 その意味では、休みは多く、少ない労働時間で、生産性を上げていく知恵と努力が不可欠である。昭和100年、戦後80年、過去を省み、少子化が予測ペースよりも何倍も早く進んいる日本がどうあるべきか、われわれは未来に向かって目先の事以上にしっかりと見据えなければならない時である。さもなければ日本の未来は危うい。

 新年とは、初心に立ち返り、心新たにすることである。

 
 
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