空港内事故、負傷例が33件 令和6年度航空安全報告


 国土交通省航空局は令和7年12月26日、「空港の安全に関わる情報(令和6年度)」を公表した。令和6年4月から7年3月までの期間における空港分野の安全情報と監査実施状況をまとめたもの。制限区域内での作業員負傷が33件、旅客負傷が5件、航空機損傷が16件発生。また、新千歳空港で工事車両が管制官の許可なく滑走路に進入する重大インシデントが1件発生したことが明らかになった。

安全上の支障を及ぼす事態106件

 航空局の報告によると、令和6年度に空港の施設・運用業務に起因する航空事故は0件だったが、重大インシデントが1件発生した。これは令和6年11月28日に新千歳空港で起きたもので、スプリングジャパン貨物機が着陸許可を受け進入中、誘導路改良工事のため作業箇所に向かっていた工事車両1台が管制官の許可を受けずに同滑走路に進入したもの。この事態は「他の航空機等が使用中の滑走路への着陸の試み」に分類され、運輸安全委員会が調査中だ。

 安全上の支障を及ぼす事態は合計106件。月別では2月が14件と最も多く、次いで10月の13件、7月の11件と続く。最も少なかったのは11月と3月の各4件だった。

制限区域内事故が最多、作業員の負傷が目立つ

 安全上の支障を及ぼす事態を分類別に見ると、「制限区域内事故」が54件と約半数を占めた。次いで「施設・設備の破損」と「誤った操作・運用」がそれぞれ26件で全体の約1/4ずつとなった。

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