能登半島地震から2年、「絶景海道」で観光復興へ 復旧率順調も課題残る


国土交通省は12月26日、令和6年能登半島地震から2年を迎える今月末時点の復旧・復興状況と今後の見通しを発表した。和倉温泉旅館 20軒のうち9軒が営業を再開し、沿岸部を通る道路を「能登半島絶景海道」として復興する基本方針をまとめるなど観光復興への動きが進展。液状化による土地境界問題の解決も加速させる方針だ。

 国土交通省は12月26日、令和6年(2024年)能登半島地震から2年となる今月末時点での復旧・復興状況と今後の見通しを発表した。石川県内の復興まちづくりや道路・港湾の復旧など各分野での進捗状況を示した。

道路の復旧状況と「絶景海道」構想

 国土交通省は能登半島の観光復興の要として、国道249号や県道などの沿岸部を通る道路について、「能登半島絶景海道」として復興させる基本方針を12月8日にまとめた。滞在型観光の促進、「道の駅」の集客強化、サイクルツーリズムの活性化、魅力ある風景街道の創出などにより、国内外から人が集まる絶景海道を目指すとしている。

 能越自動車道等(直轄及び権限代行区間約49km全区間)は、今年中に震災前と同程度の走行性を確保(急カーブ・段差の解消)する見込み。本復旧については、のと三井IC〜のと里山空港IC、徳田大津IC~(仮称)病院西ICについては令和9年春までの完了を予定。残る区間については大規模崩壊箇所の崩土撤去及び大型構造物の施工等が順調に進んだ場合、令和11年春までの完了を予定している。

 国道249号沿岸部(権限代行区間約53km全区間)の本復旧は、用地買収や大型構造物の施工等が順調に進んだ場合、令和11年春までの完了を予定している。県道以上で通行止めとなっている箇所は、地震と昨年9月の豪雨による合計10箇所(12月23日時点)まで減少した。

和倉温泉の復興進む

 能登観光の拠点である和倉温泉では、被災した旅館20軒のうち9軒が12月15日までに営業を再開した。海沿いの護岸復旧については、令和8年度中の可能な限り早期の工事完了を目指している。

 護岸の復旧は温泉地全体の再生と密接に関わるため、関係者と協議を重ね、和倉温泉の魅力の維持等に配慮しながら、民有の護岸も公有化した上で復旧するとした「護岸復旧方針」に基づき、25年12月20日に護岸の本復旧に全面着工。今年3月19日より仮設道路の整備(石材の投入)を、9月26日より新設護岸の設置を開始した。

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