私の視点 観光羅針盤
「大波乱の年」の重たい幕開けとなった。2025年10月末の韓国での米中首脳会談後に、トランプ大統領は自らのSNSに「習近平国家主席とのG2会談は非常に有意義だった」と投稿し、あたかも米中で今後の世界秩序を主導するかのような意思表示を行って、世界的に物議をかもした。G2という考え方は05年に米国の経済学者が提唱した概念で米中が世界の経済・貿易大国として並び立つような協力関係の構築を意図していた。その後、中国は大発展し、習近平体制の下で米中が互いの勢力圏を認め合う関係を目指し、米中で太平洋を二分割する案までも提起している。
IMF(国際通貨基金)の名目GDP統計によると、1985年のランキング(単位・10億米ドル)は、(1)米国4339、(2)日本1427、(3)独663、(4)仏551、(5)英537で、中国は8位310だった。
25年の世界ランキング(単位・10億米ドル)は(1)米国30616、(2)中国19399、(3)独5013、(4)日本4280、(5)インド4125、(6)英3959、(7)仏3362、(8)伊2544、(9)カナダ2284、(10)ブラジル2257の順。40年前と比べると、米国は7倍、中国は60倍に拡大しているが、日本は3倍のみ。中国は10年に日本を抜いて2位になっており、中国の高成長、日本の低成長が顕著だ。われわれはこの厳しい日本の現実を真摯(しんし)に受け止めるべきであろう。
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