展示会で袴を着付けながら接客する学生
専門学校日本ホテルスクール(東京都中野区)はこのほど、夜間部ブライダル科2年生による産学連携授業「卒業式袴(はかま)展示会」を校内で開催した。協力企業2社との連携で、2016年度から実施している。
展示会は卒業式で着用する袴やタキシードを商材として、学生が企画や集客をはじめ、接客、売り上げ管理まで担当。ドレスショップ運営と同様の業務内容を通し、ブライダル分野で求められる現場力の習得を目的に実施した。
開催に先立ち、学生たちは商品知識や接客手法、心構えに関する講義を協力企業から受け、着付け練習や接客練習、売り上げ計画の立案など、入念な準備を重ねたという。
展示会当日は2社合計で103組の契約が成立し、売り上げは前年度を大きく上回る約814万1千円(前年比209万円増)。
「例年より高単価の商材提案が実現したことや、男性の利用が増加したことが今年の特徴」と分析している。
展示会の開催後、企業とのフィードバック会を行い、展示会運営の成果や改善点を振り返った。 学生からは「実際に契約を結ぶ経験ができ、営業の難しさと達成感を得られた」「今回学んだことを卒業後の社会人生活で生かしたい」といった声が上がった。
同校は「展示会は学生が主体となって現場さながらの販売・接客・マネジメントを経験できる実践事業。学生たちは売り上げ目標を達成する過程で、実際の販売経験を通じて営業力や接客力を磨くことができ、ブライダル業界に必要な総合力を身に付ける貴重な機会になった」としている。

展示会で袴を着付けながら接客する学生




