JTBは、年末年始の旅行動向(1泊以上の旅行)の見通しをまとめた。期間は2025年12月20日~26年1月5日。国内旅行は、旅行人数が3886万人(前年比2.0%増)、平均費用は物価高騰の影響などを受けて4万4千円(同2.3%増)、旅行消費額が1兆7099億円(同4.3%増)と推計。「近場」「短泊」「ドライブ」が主流で、自然やグルメ、温泉で心身を整える家族旅が多くなりそうだ。
年末年始は9連休(12月27日~1月4日)が可能な日並び。旅行意向は、「行く」と「たぶん行く」の合計が25.1%で前年から2.4ポイント増加した。男女とも若い年代ほど旅行意向が高い傾向がみられる。
国内旅行は、出発日が12月26~31日に集中し、全体の51.8%を占める。特に「12月27日」と「12月31日」は同率で最多の10.1%。
旅行日数は、物価高騰や先行きの不安などの影響もあるとみられ、「1泊2日」(35.8%)が最も多く、前年から5.9ポイント増加した。日並びの良さもあり、「5泊6日」(5.5%)が0.4ポイント増加したが、全体としては、旅行日数を短くする傾向がみられる。
旅行先は回答が多い順に、関東23.1%▽近畿17.7%▽九州11.9%▽東海11.1%▽東北7.5%▽北海道7.2%▽甲信越6.6%▽中国5.1%▽北陸3.6%▽沖縄3.2%▽四国2.9%。旅行先と居住地が同じ地方である域内旅行の割合は、北海道(68.5%)、九州(62.3%)、東北(50.0%)で高い。
JTBの国内旅行における人気方面は、「JUNGLIA OKINAWA」をはじめ沖縄、「東京ディズニーリゾート」を含む東京、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を含む関西。北海道や九州など航空機利用の長距離方面も人気という。
一方の海外旅行は、旅行人数が100万人(前年比31.5%増)、平均費用は27万5千円(同8.7%増)、旅行消費額が2758億円(同42.9%増)と推計。日並びが良く、旅行日数は4~6泊の中期が増加。旅行先は近場の韓国などがやや減少し、ハワイ、欧米など遠方が増加している。これに伴い平均費用は上昇傾向にある。
調査は、インターネットアンケート調査で、11月11~13日に実施。サンプル数は事前調査1万人、「年末年始に旅行に行く/たぶん行く」と回答した人から抽出した本調査が2060人。





