日本温泉協会が理事会 「温泉文化」ユネスコ遺産登録全身も、地熱対策・会員拡大が課題


理事会の様子

理事会の様子

 日本温泉協会の理事会が8日、東京都千代田区の全国旅館会館で開かれた。「温泉文化」がユネスコ無形文化遺産の提案候補に決まったことに喜びの声が上がる一方で、地熱発電開発に伴う温泉事業者への影響、協会会員数の減少など、課題への取り組みが急務であることが確認された。

 多田計介会長は「ユネスコ無形文化遺産の提案候補に『温泉文化』が決まったことは、温泉関係者にとって大変喜ばしい。実際の審議、登録までにはまだ時間があるので、保護、継承の取り組みを充実させていきたい」とあいさつした。

 多田会長は、「温泉文化」の登録推進活動を担ってきた都道府県知事の会、国会議員連盟、民間の全国協議会の支援に感謝を述べた。7月に設立した「温泉文化」国民会議を通じ、温泉関係者や国民を挙げて「温泉文化」の保護、継承に取り組んでいく考えを示した。

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