JR東日本、野沢温泉でライドシェア実証実験第2弾 エリア拡大で詳細な需要把握へ


 JR東日本は1日、長野県野沢温泉村を発着地とする公共ライドシェア実証実験を開始した。野沢温泉マウンテンリゾート観光局(小田切美幸代表理事)、株式会社AMANE(東京都港区、井上佳三代表取締役)が参画する「WaaS共創コンソーシアム」による取り組みの一環。昨年度に続く第2弾となる今回は、対象エリアを飯山駅周辺まで拡大し、来年2月28日まで実施。スキーシーズンにおけるライドシェアの需要実態を把握する。

 同社主催のWaaS共創コンソーシアムは、昨年度も野沢温泉村で同様の実証実験を実施。前回は村内住民の利用はなく観光客の利用のみだったほか、村内利用に限定されたため長距離での利用(高単価)が発生せず、利用者からは飯山駅周辺までの移動を希望する声も寄せられていたという。

 前回の結果を受け、今回は飯山駅までの範囲にエリアを拡大。スキーシーズンの訪日観光客の増加に伴い、観光客や地域住民の移動手段が不足傾向にある同エリアで、ライドシェアの需要実態を把握する。

 実験では、国内外で広く利用されている配車アプリ「Uber」を利用。料金は事前に確定(タクシーと同額設定)し、アプリ内で事前決済する方式とする。一般ドライバー30人程度を募集し、車両はドライバーの自家用車を使用する。基本営業時間は午前8時から午後6時までとするが、それ以降の夜間帯(午後11時まで)の営業も検討する。野沢温泉マウンテンリゾート観光局を幹事に、地元交通事業者ののざわ温泉交通が車両の運行管理、AMANEは実験の課題整理や助言を担当する。

 ライドシェアの利用客に対しては、アンケートの実施も予定する。来年度以降は地域主導でのライドシェアの運行および地域の交通課題解決を目指すとしている。

 
 
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