北陸3県が冬の味覚をアピールした
北陸3県(富山、石川、福井)とJR西日本金沢支社などでつくる北陸三県誘客促進連携協議会と旅行会社で構成される仕入センター北陸協議会は11月27日、「冬の北陸美食フェア」を東京・千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開いた。首都圏の旅行会社などが参加。多彩なブランドガニをはじめ、各県が冬の食の魅力をアピールした。
2016年に始まり、今回で10回目の開催。現在は、北陸三県誘客促進連携協議会とJR西日本が「美食」など、五つの「美」をテーマとした北陸デスティネーションキャンペーン(DC)のアフターDCを12月31日まで開催している。
JR西日本東京営業部の石井裕久部長は冒頭あいさつで「大阪・関西万博で、リアルの良さは間違いなく伝わった。 『食』はその最たるもの。ぜひ旅に出て食を楽しんでいただきたい」と呼び掛けた。
富山県は、山々から栄養分を含んだ雪解け水が流れ込むミネラル豊富な富山湾で水揚げされる「ブリ」「高志の紅ガニ」「ホタルイカ」など冬の味覚を紹介。「県内にある北陸新幹線3駅からは路線バスや高速バスが多く整備されているため、冬道の車移動が不安な人でも安心して周遊できる」と、2次交通の充実もアピールした。
「越前ガニ」を紹介した福井県は、今年度の漁獲量が、過去10年間で最多だった昨年度をさらに上回る見通しで、「おいしいカニの豊漁が期待できる」と説明。「あわら温泉では女将全員が利き酒師の資格を持つ。地酒とともに越前ガニを味わってほしい」。
石川県は、今年からの新たな取り組みとして、その日水揚げされた中で最も品質の高い加能ガニを漁師が選定し、船名タグを付した「一番推し」を紹介。また、「加賀料理」が年内にも国の無形文化財に登録される見通しであることを踏まえ、金沢最古の料亭「つば甚」で味わう加賀料理プラン(器などの特別展示鑑賞付き)などを提案した。
会場では各県自慢のブランドガニや地酒が振る舞われたほか、ブリの解体ショーも披露された。

北陸3県が冬の味覚をアピールした




