第19代編集長の梶原美礼さん(左)と1200号記念号の表紙をデザインしたと水戸岡鋭治さん(右)
JTBパブリッシングは12月6日、『JTB時刻表』が2025年12月19日発売の2026年1月号で通巻1200号を迎えると発表した。記念号となる本号では、水戸岡鋭治氏による描き下ろしイラストが表紙を飾り、創刊100周年と通巻1200号の節目に合わせて37年親しまれてきた誌名ロゴもリニューアルされる。
“夢の列車”描き下ろしの特別号

記念号となる『JTB時刻表』2026年1月号の表紙は、JR九州の「ななつ星 in 九州」をはじめ、全国の観光列車や特急のデザインを手掛けてきた鉄道デザインの第一人者、水戸岡鋭治氏が特別に描き下ろした”夢の列車”が飾る。
水戸岡氏は表紙のイラストについて「以前からずっと温めていた”夢の列車”を描きました。実現するには技術的に難しいものも、敢えて気にせずに盛り込んでいます。老若男女が集う賑やかな列車です」とコメントしている。
愛読者の声を反映した新ロゴデザイン
創刊100周年と通巻1200号の重なる記念号に合わせ、37年続いた誌名ロゴも水戸岡氏が”Reデザイン”。決定にあたっては「JTB時刻表ファン倶楽部」会員を対象に投票も実施し、愛読者の声も反映されたデザインとなった。
ロゴデザインについて水戸岡氏は「『JTB時刻表』は長年の読者も多い。ロゴについては、『JTB時刻表だけは変わらないでいてほしい』と願う読者も多いだろうと考え、そのなかで”どう変えていくのか”という点をとても悩みました」と語り、「変え過ぎず、進化すること」を第1とし、「Re(再び)デザイン」を基本に新しい表現に至ったと説明している。
編集長「101年目の新たな出発」
『JTB時刻表』第19代梶原美礼編集長は「未来に向かって走行する列車」をリクエストしたといい、「明るく、とても楽しそうな雰囲気の列車で、こんな列車で旅をしてみたいと思うイラストで感動いたしました」と述べている。
さらに「今後、この『JTB時刻表号』が日本全国を走行する未来に向かって、JTB時刻表も101年目を出発したいと思います」と意気込みを語った。
100年の歴史を集大成した別冊も

JTBパブリッシングでは、記念号に先駆けて12月16日に『JTB時刻表100年誌』も発売する。大正末期の1925年に『汽車時間表』として創刊し、2025年4月号で創刊100周年を迎えたことを記念した別冊で、制作の舞台裏や、関係者・愛読者の声も収録されている。
定価7,700円(税込)、B5判304ページで、全国書店やネット書店で販売される。
『JTB時刻表』2026年1月号は12月19日発売。定価は1,500円(税込)、B5変形判1088ページ。全国書店、ネット書店で販売される。




