豊富温泉の価値と可能性を探る特別研究会 北海道で開催へ


 一般社団法人日本ヘルスツーリズム学会は12月8日、北海道天塩郡豊富町の定住支援センターふらっときたで特別研究会「日本ヘルスツーリズム学会 特別研究会 in HOKKAIDO」を開催する。テーマは「豊富温泉から生まれる新しいへルスツーリズム~サロベツの大自然で癒し・健康と地域観光との融合~」。豊富温泉の稀少な泉質の価値と可能性について、各分野の専門家が講演を行う。

世界的にも珍しい油分含有の温泉を活用

 豊富温泉は2種類の泉質を持ち、いずれも黄濁した湯で、井戸から石油や天然ガスと共に湧き出るため、わずかに油分を含んでいる。この特徴は世界的にも珍しく、世界に2か所、日本では豊富町のみに存在する泉質だという。温泉療養医の推薦地でもある。

 研究会では、東京医科大学名誉教授で健康・体力づくり事業財団理事長の下光輝一氏による「健康日本21(第3次)からみた地域における健康づくりの進め方」と題した基調講演を皮切りに、杏林大学地域総合研究所客員研究員で温泉家の北出恭子氏が「豊富温泉の価値と可能性」について講演する。

 また、豊富町健康支援大使で元日本看護連盟会長の大島敏子氏が「患者・家族を救う豊富温泉」と題して看護の立場からの講演を行う。さらに、台湾の皮膚科医であるTzu-YU Weng氏が「ヘルスツーリズムにおける「スキンウェルネス体験設計」」をテーマに講演を実施する予定だ。

 プログラムの後半では、豊富町国民健康保険診療所所長の柴崎嘉氏、豊富町役場商工観光課長の能登屋将宏氏、同課鉱山保安係主幹の菊地昌宏氏らが登壇し、日本ヘルスツーリズム学会理事長の木下藤寿氏を座長としたシンポジウムを開催する。

 参加対象はヘルスツーリズムに興味のある方であれば誰でも可能で、参加費は無料。定員は50名となっている。参加希望者は同学会ウェブサイトから申し込むことができる。

 なお、同研究会に関連して、12月6日には札幌市の北海道経済センターにて「リハビリ・レスパイト・ケアツーリズム推進事業成果報告会 兼日本へルスツーリズム学会特別研究会」が開催される予定だ。

 共催は一般社団法人豊富町観光協会、後援は北海道天塩郡豊富町(予定)、健康日本21推進全国連絡協議会(予定)、特定非営利活動法人日本へルスツーリズム振興機構となっている。

▷参加申込先

https://japanhealth-s.jp/news/296/

 
 
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