●想定外時の役割
近年、災害やウイルス感染など想定外のことが世界規模で発生し、国民と経済に多大な影響を与えています。旅館ホテルはお泊まりいただいているお客さまをお守りするだけでなく、これからは、地震、台風、感染症対策などの避難場所として役割が期待されます。
旅館ホテルは普段から、「お客さまのために自分たちは何ができるか」を考えて行動しています。そのうえ、このような想定外の事態にも対応できる収容能力とノウハウを備えています。非常時のための訓練も日ごろから受けていて、無駄なく、効果的に動けます。情報収集と正確な伝達手段も身につけていますから、効率よく必要な情報を伝えられます。
また、個室を有しているので、人との接触を避けなければならないウイルス感染者のような人を個別に収容できます。宴会場も避難場所として提供でき、調理場は大量の調理能力によって、食事をスピーディーに供給できます。スタッフは食物アレルギーや食中毒の知識を持っているので、食の安全も図れます。お体の不自由な方にも、日ごろの接客からスムーズに対応できます。
予期せぬ災害などが多発する昨今だけに、旅館ホテルの役割に対する期待はますます高まるものと思われます。
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■日本ホテルレストラン経営研究所=ホスピタリティ業界(旅館、ホテル、レストラン、ブライダル、観光、介護)の人材育成と国際交流へ貢献することを目的とするNPO法人。同研究所の大谷晃理事長、鈴木はるみ上席研究員が監修する書籍「『旅館ホテル』のおもてなし」が星雲社から発売中。問い合わせは同社TEL03(3868)3275。




