ＪＴＢは、ブロックチェーン技術（取引記録の電子的な台帳）を活用した「推し活×地域活性化プラットフォーム」を開発し、事業化に向けた実証実験を行った。アイドルグループ、ＡＫＢ48の広島公演に合わせ、地域の対象店舗を巡ることで限定デジタルコンテンツを獲得できるという試み。観光分野における新技術の活用を推進し、新たな顧客体験と地域経済への貢献につなげる。
ＮＴＴテクノクロス、ビットトレードと連携して開発。実証実験は、今年9月に「ＡＫＢ48×広島寄り道イベント」として実施された。ファンはＮＦＴの仕組みを使った「ファンＮＦＴ」を事前に取得し、期間中に広島の対象店舗を訪れ、ＱＲコードをスマートフォンなどで読み込むことで、限定デジタルコンテンツが獲得できる。
参加したファンを対象としたアンケートでは、94％が「次回も参加したい」と回答。96％が「広島の魅力に触れることができた」と回答し、地域への関心を高める効果も確認された。参加店舗からも「新しい客層との接点が生まれた」「実際に売り上げ増への効果を感じられた」などの声が上がった。
ＪＴＢは、ＮＴＴテクノクロス、ビットトレードとともに、本格運用を目指した体制づくりを検討する。さらなる実証実験やプレ商用化など、プラットフォームの事業化に向けた取り組みを進める。
