国土交通省関東地方整備局は、新宿駅南口の「バスタ新宿」において、新たに2つのプロジェクトを実施すると発表した。 同省ではインフラツーリズムの拡大に向け、2019年度から「インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト」を立ち上げ、モデル地区を選定して社会実験を行っているところ。バスタ新宿は2024年4月にモデル地区に認定されており、今回のプロジェクトもその一環で実施する。
バスタ新宿は国交省が手がける、鉄道、バス、タクシーなどが繋がる集約型公共交通ターミナルを官民連携で整備する「バスタプロジェクト」の第一号案件で、2016年4月に開業。全国300都市に約1200便のバスが運行する日本最大のターミナルで、年間約1000万人が利用する。
まずは来年10周年を迎えることを記念し、12月20日から「バスタ新宿大解剖!知られざる探求ツアー(バスタツアー)」を実施する。東武トップツアーズによるもので、バスタ新宿の歴史を学ぶとともにバックヤードを見学。線路に浮かぶ人工地盤を体感するほか、入場不可エリアはVRで見学できるようにする。

ツアーは事前予約制で、月2回・土曜日に1日4回開催する予定。定員は各回10名で、11月19日から専用サイトで予約を受け付ける。
今後は都市間バスで地域の観光資源を繋ぐ「バスタ新宿が繋ぐ都市と地方との観光ツアー(バス旅)」も実施する予定。具体的には、バスタ新宿発の高速バスの乗車券と、目的地で楽しめるツアーやアクティビティを1つのウェブサイトでまとめて予約・事前決済できる新サービスを提供する予定で、現在準備中だ。海外OTAにも販売し、インバウンドの認知向上と送客をめざす。バスを活用した地方への訪問促進、ひいては地方創生につなげたい考えだ。






