【交通トレンド分析312】JR東日本、JREポイント10周年で新幹線・特急がポイント20%オフに 鳥海高太朗


鳥海氏

 JR東日本のポイントプログラムである「JREポイント」が10周年を迎えた。ANAやJALなどのマイレージプログラムと比べると地味な存在ではあるが、コツコツためることでお得に鉄道旅を楽しめるプログラムになっている。

 JREポイントの新規登録を済ませた後、日常使っているSuicaをひも付けることで、鉄道の乗車をはじめ、定期券購入、新幹線・特急利用(えきねっとおよびタッチでGo!新幹線など)でポイントが自動付与されるほか、駅ビルや駅ナカなどのお店でもポイントがためられる。アプリをダウンロードしておくと、アプリを開いてバーコードを提示することでポイントがためられるようになっている。それ以外に効率的にためる方法として、JR東日本のクレジットカード「ビューカード」利用でもポイントが付与される。

 たまったポイントの利用については、登録しているSuicaに1ポイント=1円でチャージできるが、私自身は、JR東日本管内の普通車グリーン車を利用できるSuicaグリーン券を距離に関係なく600ポイントで交換可能だ。通常は50キロまで750円、100キロまで千円、101キロ以上は1550円となることから、特に50キロ以上で利用する際にはよりお得だ。

 その他のお得な活用法として、「新幹線eチケット(JRE POINT特典)」「在来線チケットレス特急券(JRE POINT特典)」の利用もおすすめである。「新幹線eチケット(JRE POINT特典)」は新幹線特急券+乗車券、「在来線チケットレス特急券(JRE POINT特典)」は特急券のみとなっているが、10周年記念で11月17日(月)~11月30日(日)乗車分について通常のポイントから20%オフで交換可能となっている。

 そして今回のキャンペーンでは、発車直前でポイント交換しても20%オフが適用されるのも利用者としてはありがたいことである。具体的には東京―仙台まで通常期の指定席で1万1210円であるが、通常の交換ポイント数は7940ポイントであるが、11月30日までの期間中は6350ポイントで交換可能なほか、グリーン車・グランクラス(飲料・軽食なしのみ対象)も20%オフで、グリーン車利用でも通常1万1600ポイントが9280ポイントで交換可能だ。

 特に東京から新青森や秋田など距離がある場所へ向かう場合などはおすすめとなる(キャンペーン期間、指定席で9680ポイント、グリーン車で1万3580ポイント)。このような形でためたポイントをキャンペーンで上手に活用することで、ポイント対効果を高めることが可能となる。

 そういった意味でも、JREポイントを日ごろからためることを改めておすすめしたい。

(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
 
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