新商品「ウチリモ 内窓」
今回の旅館・ホテル向け商品情報のテーマは「設備」。宿泊客の滞在をより快適にする新商品を紹介する。
小型客室にも取り付け可
住宅・ビル建材のYKK APは、窓額縁の取り付け寸法が最小47ミリあればふかし枠がなくても取り付け可能な樹脂窓の新商品「ウチリモ 内窓」を旅館・ホテルに提案している。
この製品は、今ある窓の内側にもう一つ窓を取り付けて二重窓として断熱性能を高めるもの。施工性も良く、窓額縁の見込み寸法が小さい客室でもふかし枠と補強材を使わずに施工できるため、意匠性を損なわずに取り付けられる。
これから寒い時期を迎えるが同社では、「客室の寒さの原因は、熱の出入りが一番多い窓にある」と指摘する。「特に古い窓が設置されている客室の場合、『窓辺が寒い』とインバウンド客などから指摘されるケースもある」という。
特徴は、樹脂製の窓と、空気の層で断熱する点にある。樹脂はアルミに比べて熱の伝わり方が約1400分の1。熱を伝えにくい素材に加え、従来の窓に内窓を設置することで、窓と窓の間に空気の層が形成できる。そのため、外気温の影響を受けにくくなり、さらなる断熱性の向上と、客室の空気乾燥やカビの原因となる窓結露の発生を抑える。
また、内窓にすることで従来の一重の窓に比べて大幅に防音性能が向上する。施工面における内窓の設置では、外部に足場を組む必要がなくなり、1窓あたり約60分で完了する手軽さも魅力だ。
窓のカラーは、ホワイトと木調カラー4色に加え、新たにカームブラックを追加した。和室、洋室双方の客室インテリアにマッチするカラーバリエーションも売りだ。

新商品「ウチリモ 内窓」





