世界文化遺産の富岡製糸場(群馬県富岡市)は22年1月、文化観光推進法の拠点計画として認定された
2020年5月、文化観光推進法(文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光の推進に関する法律)が施行された。文化の理解を深めるための観光(文化観光)の推進を通じて、文化の振興を出発点とした「文化・観光・経済の好循環」創出を目指すのが狙いだ。文化庁が15日実施したオンライン説明会を中心に、文化観光の取り組みや実践事例などを追った。
同法は、博物館や美術館、社寺などを文化観光拠点施設と位置づけ、旅行会社やDMOなどと連携しながら、これらを中核とした観光振興に取り組む事業計画を文化庁、観光庁が認定、支援する。
認定されると、(1)計画に基づき実施される事業の3分の2を補助(上限は年7500万円)(2)国や地方公共団体、国立博物館による助言(3)JNTOによる海外宣伝(4)国などが所有する文化資源の文化観光拠点施設での公開への協力などの支援―が受けられる。
最近では、文化庁と観光庁が8月8日、同法に基づく拠点計画2件、および地域計画2件の計4件を認定した。これにより、認定件数は61件に。内訳は文化施設による「拠点計画」が41件、自治体が組織する協議会による「地域計画」が20件となっている。
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