重要文化財に京都・光明寺など8件指定、加賀料理は無形文化財に 文化審議会が答申


光明寺 本堂内部

 文化審議会は24日、京都府長岡京市の光明寺、大分県佐伯市の絶海の孤島に建つ水ノ子島灯台をはじめとした8件の建造物を重要文化財に新たに指定するよう、文部科学大臣に答申した。これにより国宝・重要文化財(建造物)は、2605件・5597棟(国宝233件、303棟を含む)となる予定だ。さらに、スカイハウス(旧菊竹清訓自邸)の土地と、日本ハリストス正教会教団の旧本館など4棟を追加指定した。

 新指定された光明寺は西山浄土宗の総本山の寺院で、江戸時代には浄土宗西山派の本山寺院だった。今回は宝暦3年(1753年)上棟の本堂(御影堂)など8棟が選ばれており、近世の浄土宗寺院建築の展開を知るうえで貴重であり、歴史的に価値が高い点が評価された。

 水ノ子島灯台は九州と四国を分ける豊後水道の孤島・水ノ子島にある高さ41mの洋式灯台。2重壁構造で、9層のうち上部2層が鉄製であること、灯塔内に貯水槽や燃料室、詰員寝室を備えるなど離島独自の工夫がみられること、近代の航路標識整備の展開を知るうえでの歴史的価値の高さなどから選ばれた。

 また、同審議会は加賀料理を登録無形文化財に認定するよう文部科学大臣に答申。加賀料理が江戸時代の加賀藩による文化振興策の影響を大きく受けながら発達しており、料理に加えて器やもてなしの演出などを含め芸術的価値が高く、生活文化に係る歴史上の意義を有するものであるとした。これにより登録無形文化財の認定数は7件となる予定だ。

 今回重要文化財に選ばれた8件については以下の通り。

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