オリックス・ホテルマネジメント(本社=東京都港区)は11月1日から、地域の産業などから生まれた、本来は捨てられてしまう素材や端材を活用してアート作品を制作し、全国で展開する直営の旅館・ホテルおよび研修施設で展示を行う。各地の産業や文化、自然環境を背景に、施設ごとに個性あふれる作品を制作。資源の循環利用や持続可能な未来について考える機会を提供する。
アート作品の展示は2024年3月に始動した、持続可能な観光につながる体験を提供する「つなぐはぐくむツーリズム」プロジェクトの一環。「Make a circle!」をテーマに、製造過程で生じる端材や未利用資源など、本来廃棄されるはずだった地域の素材をアートに昇華した。
クロスホテル大阪(大阪市)では、大阪泉州桐たんすや欄間(らんま)、泉州南部織の端材を用いた高さ2メートルのインスタレーションが登場。富山県の「黒部・宇奈月温泉 やまのは」では、富山湾のウニ殻や黒部川の流木など自然素材を用いた作品を制作した。大分県別府温泉の「杉乃井ホテル」では、閉館した客室棟の備品を再利用し、ホテルの歴史を表現したアートを展示する。
アート制作にあたり、山口県のアート集団「ACTA PLUS」が協力。国内外21人のアーティストの感性と創造性が生かされている。




