JTBは、観光地での物流・配送マッチングサービス「Baggage GO」を開始した。「ラストワンマイル物流」と呼ばれる最終拠点からエンドユーザーまでの配送・DXを展開するMOMOA(モモエース、本社・東京都荒川区、椎木亮介代表取締役社長)と連携して展開する。手ぶら観光を推進し、スーツケースなどの大型手荷物の持ち込みによる公共交通機関の混雑などの問題を解決する。
観光客がホテルや観光地で手荷物を当日配送できる仕組みを提供する。手ぶら観光専用のウェブシステムを通じて、荷物と貨物運送事業許可を持つドライバーをマッチングさせ、安全かつ迅速に目的地へ配送する。観光客は手ぶらで移動できるため、公共交通機関の混雑緩和やオーバーツーリズムの課題解決にも貢献する。
JTBは、空港や駅、宿泊施設などと連携して荷物受け渡し拠点を確保し、観光客が荷物を預けるまでの窓口対応を行う。手ぶら観光専用のウェブシステムも提供する。
一方のMOMOAは配送システム全体を担当。利用者向けツールや配送管理システムの構築・運営、貨物運送事業許可を持つドライバーとのマッチングを担う。
まずは、ターミナル・ホテル間の配送に関する実証実験を10月1~14日に金沢市内で実施。物流・配送マッチングサービスに関する需要を調査し、受付・受取時間の最適化などについて検証する。
今後、北海道、東京、北陸、愛知、京都、大阪、福岡、沖縄など全国各地でのサービス提供を目指す。また、将来的には街中で手荷物が増えた際に、その場で配車を依頼し、ドライバーが荷物を取りに来てくれるサービスの提供も検討している。




