観光産業の持続的成長を後押し、国内未上場企業へ投資
株式会社エイチ・アイ・エス（HIS）は10月20日、日本アジア投資株式会社（JAIC）及びZUU Funders株式会社と共同で「ONE-JAPAN 観光ファンド投資事業有限責任組合」を設立した。目標額1000百万円。観光関連の国内未上場企業を投資対象とする。
観光産業の課題解決へ新たな一手
コロナ禍後の観光需要回復やインバウンド急増に伴い、観光産業は日本経済成長のけん引役となっている。一方で人手不足やオーバーツーリズムといった課題も浮上。これに対応するため、新たなテクノロジー導入やサービス開発が進む状況だ。
今回設立された観光ファンドは、こうした観光産業の持続的成長を支援する目的がある。HISによると、観光業界にリスクマネー（投資）を行き渡らせるだけでなく、運営に参画する各社との事業連携をテコに投資先企業の成長を支援し、新たなエコシステムとして観光産業の持続可能な発展に貢献するという。
ファンドの正式名称は「ONE-JAPAN 観光ファンド投資事業有限責任組合」。所在地は東京都千代田区。無限責任組合員は日本アジア投資株式会社、株式会社エイチ・アイ・エス、ZUU Funders株式会社の3社。募集期間は2026年3月30日までだ。
HISは1980年創業の大手旅行会社で、ホテル業や損害保険業、通信事業なども手掛ける。JAICは1981年に設立された投資会社で、投資開発・投資運用・ファンド・プラットフォーム事業を展開。ZUU Fundersは株式会社ZUUの連結子会社として2019年に設立された投資会社。
