手ぶら旅の最大の壁は「着替え不足の不安」 解決策に注目集まる


手ぶら旅アンケート - 4

日用品やファッション品の輸入販売を手がけるマービン貿易は9月17日、「手ぶら旅」に関する意識・実態調査の結果を発表した。機内持込手荷物だけで旅行したいと考える人は多いものの、着替えの量が「手ぶら旅」実現のボトルネックになっていることが明らかになった。

手ぶらで旅をしたい希望と現実の乖離

調査によると、機内持込だけで移動したいという意向を持つ回答者が多数派を占めているにもかかわらず、実際に「手ぶら旅」を実践している人は男性で13.9%、女性ではさらに少ない10.5%にとどまっている。逆に、日数に関係なく毎回荷物を預けている人は全体で42.3%に達し、特に女性は半数近い47.4%が毎回預け入れをしていると回答した。

調査は2025年9月3日、全国18~60代の男女300名(男性121名、女性171名)を対象にインターネットを通じて実施された。

着替え不足の不安がトップ

「手ぶら旅」に踏み切れない最大の理由として、54.0%の回答者が「着替え不足の不安」を挙げた。次いで、お土産や資料のかさばり、必要な機器の持参、ホテルでの洗濯・乾燥の手間、機内持込制限といった要因が続いている。

また、預け入れ手荷物に関するストレスとしては、「チェックイン時の荷物預け時間」「ピックアップ待ち時間」「紛失リスク」「到着後の動きにくさ」などが挙げられた。調査結果によれば、荷物をコンパクトにまとめることができれば、これらのストレスのほとんどが回避できるとされている。

実践に向けたノウハウ需要

「手ぶら旅」を実践するために有益だと思われる情報としては、「荷物の減らし方・コンパクトなパッキング術」が最も多く、「少ない衣類での着回し方法」「ホテル客室での洗濯・乾燥方法」なども高い関心を集めた。また、「実践者の体験談・メリット」への興味も高く、具体的な実践例が行動変容につながる可能性が示唆されている。

この調査結果を受けて、マービン貿易は自社が販売する衣類乾燥バルーン「コツカンエアロダクト」を9月24日に開催される「ANA LIVE SHOPPING」で紹介する予定だ。同商品はホテル客室内で”洗う→乾く→着る”という手法で「手ぶら旅」の実現をサポートするものとして注目されている。

環境への意識も高まり

調査では、「手ぶら旅」を実践した場合の軽量化が環境に与える影響についての質問も行われた。「軽量化は環境にプラスの影響があると思う」と答えた回答者は48.3%と半数近くに達し、環境意識が「手ぶら旅」実践の動機付けになる可能性も示されている。

今回の調査は、航空旅客の負担軽減と利便性向上を目指す「手ぶら旅」の実践状況と課題を明らかにするために実施された。マービン貿易は「航空業界も環境負荷を下げる様々な取り組みをしている中で、ユーザー側も手ぶら旅がもたらす軽量化が環境にいい影響を与える意識を持っていることは今後の行動変容を促すための好材料と考えられる」と分析している。

同社は「今回は航空事業者であるANAがユーザーに対して『手ぶら旅』の障壁に対して具体的なソリューションを提案し、ユーザーの利便性向上と同時に環境負荷低減への提案を行うことに意義を感じる」とコメントしている。

 
 
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