
能登半島地震からの復興支援第2弾 現地で直接感謝伝える
株式会社加賀屋、アサヒビール株式会社、株式会社JTBの3社は9月30日、令和6年能登半島地震の復興支援に関する取り組みの第2弾として「謝謝!台湾 加賀屋レプラカン歌劇団 特別公演」を11月27日から台湾で開催すると発表した。震災時に台湾から寄せられた多額の寄付への感謝を直接伝える機会として企画された同公演。北投温泉の複数会場で4日間にわたり全8回の公演を実施する。
能登の魅力を発信する貴重な機会
特別公演は2025年11月27日から30日までの4日間、北投溫泉博物館、七星公園、日勝生加賀屋の3会場で開催される。公演時間は各45分。北投溫泉博物館と七星公園では無料で観覧可能で、日勝生加賀屋では館内利用者のみ観覧できる。
この公演は、台湾の人々への直接の感謝表明に加え、北陸の魅力を台湾へ発信する貴重な機会と位置づけられている。公演会場の一つである台湾・日勝生加賀屋は、2025年12月に創業15周年を迎える日台をつなぐ重要拠点だ。
加賀屋の渡辺崇嗣社長は「令和6年能登半島地震において、皆さまからの心温まるご支援と励ましのお言葉を頂戴し、感謝申し上げます。台湾とのさらなる連携を深めて、多大なるご支援をいただきました台湾の皆さまに感謝を込めてお届けいたします」とコメント。
3社協業による復興支援の継続
本取り組みは、アサヒビールとJTBの共創プロジェクト「上質なナイトタイムエコノミーの創出」の一環として実施される。第1弾は2024年10月から12月に加賀屋レプラカン歌劇団のナイトタイムショーを東京都内で開催した。
今回の公演では、社団法人台灣藝起公益協會や温泉博物館と連携し、よりスケールアップした内容を提供。七尾商工会議所や和倉温泉商店連盟とも連携し、能登を代表して恩返しの想いを台湾の人々に届ける。
アサヒビール松山一雄社長は「これまで多くの方々に笑顔と感動を届けてきた『加賀屋専属レプラカン歌劇団』の皆さまが、台湾への感謝を込めて開催される特別公演をご支援できることに深い喜びを感じると共に、言語や文化の壁を越えて楽しめる華やかなショーは、両国の心をつなぐ架け橋となると確信しています」と期待を表明した。
3社の役割分担明確に
3社の役割分担も明確だ。加賀屋は現在地震の被害で休業中ながら、「おもてなし」の復活を目指す取り組みの一環として、被災により休演している「加賀屋レプラカン歌劇団」の公演を実現する。
アサヒビールは、事業活動を通じて培った知見や技術、ネットワークを活用し、ショーをより一層楽しめる仕掛けを導入することでイベントを盛り上げる。今後も「上質なナイトタイムエコノミーの創出」に向けた共創プロジェクトを推進していく方針だ。
JTBは「交流創造事業」を事業ドメインとする強みを活かし、イベント運営のノウハウを活用した公演の運営サポートを担当。企画運営のサポートやツアー化等の集客支援を行い、クロスバウンド市場の活性化に向けたモデル事例の創出を目指す。
JTBの山北栄二郎社長は「この度、『謝謝!加賀屋レプラカン歌劇団 特別公演』を通じて、七尾、和倉、そして加賀屋の皆さまの想いを国内外にお届けするお手伝いができることを、心より嬉しく思っております」と述べている。
歌劇団の活躍に期待
加賀屋レプラカン歌劇団は、ディナーショーやイベントショーをはじめ、インバウンド観光客に好評の迫力あるあらゆるジャンルのショーを加賀屋内の会場で公演し活躍する歌劇団。2025年7月には七尾市ふるさと大使に任命された。
3社は、本公演を通じて国内外に向けて「加賀屋レプラカン歌劇団」をはじめとする北陸の魅力を発信する。また、台湾への感謝を伝える場として位置付けるとともに、北陸の魅力を広く認知してもらう機会とし、継続的な情報発信を通じて能登半島地震の復興支援に寄与していく方針だ。
会場となる北投溫泉博物館はMRT新北投駅より徒歩3分、七星公園はMRT新北投駅に隣接、日勝生加賀屋は台北市北投区光明路236号(MRT新北投駅より徒歩3分)に位置する。詳細は公式ホームページ(https://repurakan.jp/taiwan2025/)で確認できる。